昨年度の留学生受け入れ数が1万3340人で全米2位の多さとなったUSC

昨年度の留学生受け入れ数が1万3340人で全米2位の多さとなったUSC

 国際教育の発展と促進を目的に活動するNPO「Institute of International Education(IIE・米国国際教育研究所)」が発表した最新の調査結果によると、米国の高等教育機関で学ぶ昨年度の留学生数は、カリフォルニア州が全米でもっとも多いことが分かった。【吉田純子】

 昨年度の調査結果によると、米国で高等教育を受けるために渡米した留学生数は100万人以上で、留学生を受け入れている高等教育機関の上位20位中、加州の高等教育機関4校がランクインしていた。
 加州で留学生をもっとも受け入れているのは南カリフォルニア大学(USC)で1万3340人。留学生の受け入れ数で全米2位となった。次いでカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が1万1513人。カリフォルニア大学機構で、UCLAに次いで留学生数が多かったのはサンディエゴ校、バークレー校、アーバイン校だった。
 加州の留学生数は前年度より増加し、今年度は全体の生徒数の10・5%を占めていた。
 留学生の数が多い上位10州をみてみると、1位が加州の14万9300人、次いで2位がニューヨーク州で11万4300人。3位テキサス州で8万2200人、4位マサチューセッツ州で5万9400人、5位イリノイ州で5万300人、6位ペンシルベニア州で4万8500人、7位フロリダ州で4万3500人、8位オハイオ州で3万7800人、9位ミシガン州で3万3800人、10位インディアナ州で2万9200人となった。
 大学別にみてみると、留学生がもっとも多かったのはニューヨーク大学で1万5500人、2位がUSC、3位アリゾナ州立大学で1万2800人、4位コロンビア大学1万2700人、5位イリノイ大学1万2千人、6位ノースイースタン大学で1万1700人、7位UCLA、8位パデュー大学で1万600人、9位ボストン大学で8500人、10位ワシントン大学で8300人となった。
 IIEによると、米国の大学への留学生数は過去10年間、毎年増加しており、10年前と比べると85%増加していた。
 留学生の出身国でもっとも多かったのが中国で留学生全体の31・5%を占めた。次いでインド(15・9%)、3位サウジアラビア(5・9%)、4位韓国(5・8%)、5位カナダ(2・6%)、6位ベトナム(2・1%)、7位台湾(2%)、8位ブラジル(1・9%)、9位日本(1・8%)、10位メキシコ(1・6%)となった。
 一方、米国人の大学生も全体の約10%にあたる27万5千人が、卒業までに留学していることが分かった。IIEによると、米国人の留学生数も年々増加傾向にあり、背景には将来のキャリアのため、自国の文化だけでなく、さまざまな国の文化や価値観を学び、国際感覚を身に付けることが重要になってきていることを学生が感じとっていることがあげられるという。
 IIEは、米国への留学生の受け入れ状況を1919年から毎年発表している。

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