元日は、すっきり目覚めた。大晦日まで体調不良だったので、心配したが、意に反しての改善にうれしい驚きだった。
元日の小東京での、お正月イベントは大賑わいだった。すっかり現地のイベントとして定着した感がある。
折り紙を習いたい、という需要も増えてその希望も多岐に渡る。伝承折り紙に代表される鶴、今話題のポケモンなどのキャラクターものなどなど。
折り方の基本は同じでも、出来上がりがまるで違う。同じものでも、難易度の変化で平面で終わるもの、立体的になるもの、動きが加わるなど変わってくる。それが、折り紙の魅力なのかもしれない。初めての折り紙で、うまく角が合わせられなくても、何とか形になると、うれしさで、見せびらかして歩く子、難しい折りに挑戦したいと言い出す子らに刺激を受ける。
ワッツ図書館での折り紙が昨年から始まった。参加者の子供、お母さんは全員、初めて折り紙を体験した。一度で退屈したり、音を上げるかと思いきや、継続のリクエストがきた。今年の始まりは、やはり干支の酉だろうと「とり」を折った。折り方で羽の位置が微妙に変わる。勢いよく羽ばたいて「新年だよ!コケコッコー」という雰囲気のとりや、ゆっくり卵を温めていそうなもの、出来上がりはさまざまでおもしろい。
実際、数百羽のとりを折ったが、二羽として同じものがない。似ているが微妙に違う。この角度が勢いがあるように見えるから、と思って同じにしたつもりがなっていないということが多々。まだ、新年のあいさつ状を出していないので、とりを付けてと折っているが、どれも表情が違って、これはあの人の雰囲気、こっちはこの人、と出す人に合わせられるのが、また楽し。
大統領も代わって、今年はどんな年になるのか。雨や雪が多い新年の始まり。水不足の心配はないのではと思っているが、事故や災害はどうか。いつもエバグリン墓地の芝生が乾燥しているのが、今は青々とした緑で芝の丈も伸びている。新緑の季節のように、緑が目にまぶしい。それだけでも、ケッコーケッコーと感じる。萌える緑だけでなく、日常もケッコーとあってほしいもの。【大石克子】