ねぶた囃子の豊島昭会長は、あいさつで、会発足から9年間の支援に謝意を表しながら、二世週祭に加えハリウッド・パレード参加へと活動の場を広げていることに胸を張った。一昨年に次ぐ、第2号の中型ねぶた制作を伝えると、参加者は大喜び。青森からねぶた師の竹浪比呂央さんと弟子たちを招き、制作は前回と同様に同会館で、秋頃に行う見通しという。中型ねぶたが2台体制になることにより、周りで盛り上げるハネトと囃子のメンバー増強が急務となることから、豊島会長は「練習の雰囲気だけでも見に来て、参加してほしい」と呼びかけた。
席上、県人会とねぶた祭に貢献する4人を表彰。押元末子さん(ハネトの浴衣の着付け)、蛯名忠治さん(ねぶたの電飾や溶接作業)、秋山三保子さん(ねぶたの土台の装飾と会館に飾る屏風絵制作)、岡崎禮子さん(ねぶたの張り紙と太鼓の指導)に賞状と記念品が贈られた。
そして、余興はもちろん、これなくしては語れないのが合同新年会。「ドーン」という太鼓の合図で、笛と鉦が鳴り響く。軽快な演奏に合わせて参加者は「ラッセラー」と雄叫びを上げた。木村会長が跳ね出すと、1人また1人と釣られ、ハネトとなり会場を練り歩き、新年会は最高潮に達した。本番さながらの熱演に、豊島会長は納得の表情を浮かべ「この調子で、パレードまで頑張ってほしい」と希望した。
県人会は、毎年夏にピクニックを開いていたが、ここ数年はねぶた祭に専念したため忙しく中断していたが、再開を考えている。ねぶた囃子は、毎週土曜日に県人会館で練習し、メンバーを募っている。【永田潤、写真も】