佐藤は今季から、昨年のインディ500を制した強豪チーム「アンドレッティ・オートスポーツ」に移籍した。チームの4台体制という恵まれた環境について「リソースが大きくなり、エンジニアの考え方が深い。2台体制よりもさらに倍のデータが使えるので、どんな状況でも、いいパッケージに仕上げること
全力疾走でのアグレッシブさが真骨頂の佐藤は、ロングビーチの抜きどころ4カ所を挙げ「長いストレートをスリップストリームを使って抜くターン1が、最もオーソドックス」と強調する。直角のターン6で仕掛けるには「ツイスティーなターン2からターン5までのセクションで(前の車を追い)詰めて、ターン5で前の車が(ミスで)バランスを崩したりすると抜くことができる」と説明。さらに「ターン6でうまくセットアップすれば、ターン8、ターン9でも抜くことができる」とし、攻めの走りで見せ場を演出する。
市街地コース独特の路面については「凸凹があってとてもバンピーなので、一瞬でも車の態勢を崩すと、あっという間に抜かれてしまうので難しい。タイヤと燃料をセーブして早く走ることを心がける」「ストリートコースは、(多重事故による再スタートなど)いろんな条件が重なってくるので、レースをうまくまとめることができれば、もちろんトップを狙える」と意気込む。近年のトヨタグランプリは事故が少ないとし「戦略(ピットインの駆け引き)で勝つのは、難しい」と予測し、ピットストップは2回を予定する。
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【永田潤、写真も】