当日の朝は、雨が降ったため会場には水たまりができ、肌寒く、ピクニック準備委員は心配したという。だが、開始前に雨はすっかりやんで日が差し、開会を迎えた。あいさつに立った森岡良尚会長は、悪天候の中、遠方からの多くの参加に謝意を表した。早朝から準備に取りかかった会員の労をねぎらい「よく頑張って下さった。おかげで、スムーズに開くことができた」と活躍をたたえ「今日は少し寒いですが、いっぱい食べて、遊んで、楽しんで下さい」と、呼びかけた。
運動会は、ドーナツ食い競争や水風船投げ、大根リレーなど、趣向を凝らした各種ゲームに興じた。子供たちは大はしゃぎし、見守ったおじいちゃん、おばあちゃんを喜ばせた。各ゲームが終わると一目散で、ご褒美を取りに向かった。おもちゃを手にすると早速試し、スケートボードに乗ったり、ボールを投げ、蹴り、砂遊びをするなどし、ご満悦の表情を見せていた。
ラッフル抽選会は、会員や日系企業から寄せられた電化製品やお米、お菓子など、多くの賞品が並んだ。番号が呼ばれるたびに、一喜一憂し盛り上がった。
森岡会長はピクニックを振り返り「参加した方にジャズを聴いてリラックスしてもらい、子どもから大人、年寄りまでが一緒に楽しむことができ好評だったのがよかった」と喜んだ。現会員の構成について「年をとった新1世から2世、3世への移り目である」と説明。
会長は、県人会の誇りとして「会員数が多くまた、(ビジネスでの)成功者も多く、多くの寄付をしてもらい、立派な県人会と県人会館、(物故会員の)慰霊碑を遺してくれた」と先人に感謝し、「これらを守り、受け継がなければならない」と、使命感を抱いている。今後の運営については「若い人が少しでも多く参加できるようなイベントができるように、みんなで知恵を出し合い、盛り上げたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】