人気ゲーム「シャドウバース」に興じる「ゲーマー」たち
さまざまなアニメのアクションフィギュアを並べるブース
 世界で人気のアニメや漫画、コンピュータゲーム、カードゲームなど、日本のポップカルチャーをテーマにした「アニメ・エキスポ」が、1日から4日まで、ロサンゼルス・コンベンションセンターで催された。26回目を迎えた今年も、熱狂的なファンが全米から押し寄せ、開催期間中延べ35万の人出で賑わった。

 北米最大を誇るアニメ・コンベンションは、独立記念日の週の風物詩としてファンの間で、すっかり定着。参加者は若く、年齢層は10代後半の大学生から20代半ばまでの社会人が大多数を占める。年に一度のビッグイベントのために、入場チケット、航空運賃、宿泊費、お気に入りのアニメグッズ購入などのために貯金したという。参加者のほとんどが、4日間の通しチケットを購入している。今年初めて行われた前夜祭には、開幕を待ちきれない約8千人が参加したという。
 各種イベントが催され、ディレクターや漫画家、歌手、作曲家、声優、ファッションデザイナー、ビデオゲームクリエーターなどが参加。日本からもゲストが来米し、サイン会やトークショーを行い、ファンとふれ合った。アニメの主題歌を歌うライブ「アニソン・ワールド・祭」や、ワークショップやレクチャーなどが開かれ、盛り上がった。

アニメ「うる星やつら」のコスプレ
 会場では、ポケモンやドラゴンボールZ、進撃の巨人、ONE PIECE、NARUTO、マリオブラザーズ、美少女戦士セーラームーン、ストリートファイター、ファイナルファンタジーなど、日本が世界に誇る名作が紹介された。ブースは約450を出店し、DVDやコミックブック、ポスター、アクションフィギュアなど、各種キャラクターグッズが販売され賑わった。
 アニメ・エキスポの「主役」ともいえる、コスプレーヤーがお気に入りのアニメやコンピューターゲームのキャラクターになり切り、会場を練り歩いた。手製のコスチュームを身にまとい、銃や日本刀、長刀、洋剣などの武器を構えるなど、本格的だ。ヒーローやヒロインのみならず、相手役や脇役、敵のキャラクターを率いるなどしたグループの参加が目立った。
 サウスセントラルLAから参加したヤスリン・ペレスちゃん(10)は、妹のメリサちゃん(8)と少女アニメ「レゼロ」の双子姉妹ラム、レムにそれぞれ扮した。かつてコスプレーヤーだったという母親のアナさんの手作りで、色違いのお揃いの洋風の着物に身を包んだ姉妹は、アニメ「ドクタースランプ」のアラレちゃん役の従姉妹マリッサ・ゴメスちゃん(7)と愛嬌を振りまくと、
コンピュータを使ったアニメ制作の体験
「So Cute!」と可愛がられ人気者になった。100回以上の写真撮影のリクエストに応えたというヤスリンちゃんは「ハロウィーンの衣装を着て登校するのもおもしろいけど、コスプレはアニメの中の主人公になった気分になり、とても楽しい」と喜んだ。撮影ではポーズを決めて無数のフラッシュを浴び「みんなに注目されて、女優になったようで気分がよかった」と語った。
 アニメ・エキスポは来年、7月5日から8日までの4日間、同所で開催される予定。【永田潤、写真=岡田信行】
コスプレを楽しむ3人の少女。左からヤスリンちゃん、マリッサちゃん、メリサちゃん

盛り上がりを見せた「ストリート・ファイター」の公開対戦

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