北米最大を誇るアニメ・コンベンションは、独立記念日の週の風物詩としてファンの間で、すっかり定着。参加者は若く、年齢層は10代後半の大学生から20代半ばまでの社会人が大多数を占める。年に一度のビッグイベントのために、入場チケット、航空運賃、宿泊費、お気に入りのアニメグッズ購入などのために貯金したという。参加者のほとんどが、4日間の通しチケットを購入している。今年初めて行われた前夜祭には、開幕を待ちきれない約8千人が参加したという。
各種イベントが催され、ディレクターや漫画家、歌手、作曲家、声優、ファッションデザイナー、ビデオゲームクリエーターなどが参加。日本からもゲストが来米し、サイン会やトークショーを行い、ファンとふれ合った。アニメの主題歌を歌うライブ「アニソン・ワールド・祭」や、ワークショップやレクチャーなどが開かれ、盛り上がった。
アニメ・エキスポの「主役」ともいえる、コスプレーヤーがお気に入りのアニメやコンピューターゲームのキャラクターになり切り、会場を練り歩いた。手製のコスチュームを身にまとい、銃や日本刀、長刀、洋剣などの武器を構えるなど、本格的だ。ヒーローやヒロインのみならず、相手役や脇役、敵のキャラクターを率いるなどしたグループの参加が目立った。
サウスセントラルLAから参加したヤスリン・ペレスちゃん(10)は、妹のメリサちゃん(8)と少女アニメ「レゼロ」の双子姉妹ラム、レムにそれぞれ扮した。かつてコスプレーヤーだったという母親のアナさんの手作りで、色違いのお揃いの洋風の着物に身を包んだ姉妹は、アニメ「ドクタースランプ」のアラレちゃん役の従姉妹マリッサ・ゴメスちゃん(7)と愛嬌を振りまくと、
アニメ・エキスポは来年、7月5日から8日までの4日間、同所で開催される予定。【永田潤、写真=岡田信行】