感謝祭が過ぎて、ブラック・フライデー、サイバー・マンデーとギフト・買い物シーズンに入った。今年も、残りわずかを実感。
 今年の感謝祭は、真夏を思わせる気温だった。ターキーランチ配達のボランティア終了後、思い立ってメトロリンクに飛び乗った。目的があったわけではない。ただ、夫婦二人で汽車旅がしてみたいと言いながら、二人が一緒に休める日がなく、叶わないでいた。それで、待ち時間がなく出る電車にした。オーシャンサイド行に乗った。海が見えてきたサン・クレメンテで下車。ビーチ・トレイルを歩いた。家族や友人が集い、ターキーを食べているのかと思いきや、歩く人、走る人、浜辺で日光浴、泳いでいる人が多くて驚いた。ピアのレストランも行列ができる賑わいだった。
 海に沈む夕日を見てから帰ったので、夜汽車の気分を味わって、日帰り旅行を終えた。帰って、万歩計を見てビックリ! 2万5千歩だった。室内での折り紙クリスマスツリー作りを束の間離れた日だった。
 折り紙といえば、最近の日本からの訪問者が、折り紙に興味を示す。日本の新しい情報をくれるのではない。幼稚園児を持つお母さんが、子供が折り紙したいのに幼稚園の先生ができないだとか、折り紙ができるところがないなどで、ここロサンゼルスで習えるとは! と喜ばれて戸惑いを覚える。
 自分の子供の時分を考えると、そんなに折り紙をしたのか? そんな欲求があったのか、はなはなだ疑問だ。確かに、折り紙は正方形から長方形や三角形になるし、それがまたさらに小さい正方形にと、形や大きさを変えて原型からは想像もできない作品になる。数学や算数が得意な日本人には当然の成り行きで広まり、伝わったのかもしれない。礼儀正しいの意味で、折り目正しいという言葉があるように、きちんと折る(畳む)は大切だ。着物もそうだし、畳む・折るは日本の文化。
 こじつけといわれるかもしれない理屈から、無くすことなく、日本国内外を問わず、伝えていかなければならない事の一つかもしれないと思う。折り紙の本家本元から来た人に「わーこんなのができるんだ! すごい!」と言われるのは、ちょっと。【大石克子】

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