「男と女、どちらが雷に打たれやすいか」という見出しに誘われてあるサイトに入ってみた。確率の問題だから男女差はないだろうと思っていた。
 一人の人が一生の間に雷に打たれる可能性・確率は1万3500回に1回だとか。ロットよりも確率がいい(?)。全国気象サービス(NWS)によると男性は女性より落雷事故で死亡する確率が高い、だって。
 NWSの分析結果によると2006年から10年間に352人が落雷で死亡しており、79パーセントが男性だったという。そのうちの90パーセントが釣りやスポーツにかかわっていたことが分かった。男性のほうが外遊びが好きなせいだと。
 さて、落雷事故が多いスポーツはゴルフ、ランニング、野球、フットボール、サッカー。ランニング以外はいわば団体競技だから一人抜けるのは難しいのかな。女性の場合はボート関連での落雷死亡事故が多いとか。
 男性の事故が多いのはもちろんスポーツだけが原因ではなく、仕事関係で外で働くことが多いのも理由にあげている。
 こうなるとどうすれば安全に過ごせるかを考えたほうがいいようだ。とにかく高いところを通って落ちる傾向があるので、グラウンドや広場などでは人に落雷する可能性が多い。雷鳴や雷雲が近づきだしたらすぐに安全な場所に避難するよう、日本大気電気学会の「安全対策Q&A」などで警告している。
 安全な場所は鉄筋コンクリートの建物、自動車(オープンカーはだめ)・バス・電車などの内部。一般の家屋も基本的には大丈夫だが、電化製品やコンセント、天井・壁などから1メートル以上離れていればさらに安全だという。
 近くにそのような安全な場所がなく電柱や鉄塔などがある場合、その真下ではなくそれらのてっぺんを45度の角度で見上げられる場所で根元から4メートル以上離れることを勧めている。ただし、これで全く安全かというと地面を伝わる落雷の影響でケガをすることもあるとか。「地震・雷・火事・おやじ」のことわざも真実味が増す。
 こうなると「桑原桑原」を唱えてジッと通り過ぎるのを待つのが一番なのかな。【徳永憲治】

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