宇宙開発企業「スペースX」が、現在開発を進めている巨大ロケット「Big Falcon Rocket(BFR)」がターミナルアイランドで建造されることになった。港湾委員会が19日、スペースXとの30年のリース契約を承認した。【吉田純子】

 スペースXは現在、火星への有人飛行実現に向けて巨大ロケットBFRの開発を進めている。
 BFRが建造されるのは以前、サウスウエスト・マリーン造船所があった跡地で、19エーカーの敷地。スペースXによると、8万平方フィートの格納庫を建設し、2、3年以内にBFRの建造を開始する予定だ。
 BFRは全長350フィート(106メートル)、重さ4400トンのロケットで、スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によると、火星や月に行けるだけでなく、飛行機よりも高速である性能を生かし、世界各地を短時間で移動する旅客機としても活用する構想があるという。
 ターミナルアイランドでの建造が決まり、技術者など700人以上の雇用創出が期待されている。
 ロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長は16日に行われた施政方針演説で、BFRがロサンゼルス港で建造される予定であることに言及。同委員会が承認したことで正式に決定した。リース契約の年間支払額は130万ドルになるという。

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