法政ミーティングに備え本学から1月、「卒業生・後援会連携室」の同課課長の大山賢一さんが、当地視察のため訪れた。会場選びは、当地の法政大校友会「ロサンゼルス法友会」が協力した。
会場探しで大山さんは、同行した校友会の支部員とともに、ビバリーヒルズやロングビーチ、レドンドビーチ、トーレンス各所のホテルや宴会場などを見て回った。米国在住の卒業生と本学で学び帰国した元留学生に、同窓会の参加を呼びかけた。
ロサンゼルスでの同窓会は今回が初めて。田中総長は、卒業生との懇親を深めるとともに、校友会の新規会員獲得など支部の活性化につなげる。来賓を招き、ネットワークの拡充を図る。
法政大の校友会は、海外に10支部を構える。欧州支部は英国だけだった2012年、ドイツで本学主催の「卒業生の集い」を開いたのをきっかけに支部が設けられた。その後ベルギー、フランス・パリに次々に支部を広げ、法政ミーティングを開くようになったという。
4日間の視察を終えた大山さんは、支部の協力に謝意を表し、同窓会について「卒業生と留学生とその家族が気軽に参加できるアットホームな懇親会にしたい」と抱負を述べた。
ロサンゼルス法友会(嶋貫昭一会長)は1978年、卒業生4人が発起人となり設立。現在は約40人が在籍し新年会やバーベキュー、ゴルフ大会、忘年会などを通し、親睦を深めている。母校との絆を大切にし、野球部やバレーボール部の米国遠征時には、選手の歓迎会を開くなど支援している。昨年12月には、本学から支部として承認され、このたび訪米した大山さんから「支部旗」が贈られた。
嶋貫会長は、法政ミーティングについて「法友会ロサアンゼルス支部一丸となってまい進し、本学から田中優子総長を迎え盛大に開催したい」と意欲を示している。
田中総長、USCで講演会
江戸時代の織物文化を語る
田中総長=写真=は江戸文化研究者として有名で、USCでの講演会(28日金曜午後4時15分から6時、Doheny Memorial Library 内 East Asian Seminar Room 110C)は「The Power of the Weave: The Hidden Meanings of Cloth」というタイトルで、江戸時代の織物文化について
田中総長はまた、カリフォルニア州立大学フラトン校で、学生を対象に特別授業を行う。
田中優子 1952年神奈川県生まれ。74年法政大学文学部卒業。77年同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。80年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。80年法政大学第一教養部専任講師、83年同助教授、91年同教授。2003年社会学部教授、12〜13年度同学部長。14年東京六大学で初の女性総長に就任。専攻は江戸時代の文学・生活文化、アジア比較文化。『江戸の想像力 18世紀のメディアと表敬』(ちくま学芸文庫)で芸術選奨新人賞受賞。『江戸百夢近世図象学の楽しみ』(ちくま学芸文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞とサントリー学芸賞を受賞。近著に『自由という広場』(法政大学出版局)など。着物姿でのテレビ出演でもお馴染み。