グランドパレードでコミュニティーの人々に手を振る今年の二世週祭の女王とコートたち

 「ファイアーアップ」をテーマに繰り広げられている今年の二世週祭。グランドパレードでは小東京が参加者たちの活気で満たされ、訪れた人々もコミュニティーリーダーたちの貢献をたたえ、沿道から温かい声援を送っていた。【吉田純子、写真も】

今年の音頭ダンスの振付けは三條社中が担当した。「三太郎音頭」と、うちわを片手に踊る「桜音頭」の2曲を選曲。これまでに何度もグランドパレードの振付けを担当してきた三條勘菊師だったが今年の春に他界。同師のこれまでの尽力をたたえ、三條社中は亡き師匠への思いを込め、先頭を切って音頭をとった。日本舞踊の各社中は三條社中の後に続き、息の合った音頭ダンスで祭りを盛り上げた。

今年の音頭ダンスの振付けを担当した三條社中。グランドパレード開始前に全米日系人博物館(JANM)前に集結し、亡き師匠である三條勘菊の写真とともに記念撮影に臨んだ


今年の二世週祭のデイビッド・ヤマハタ実行委員長(左手前)
今年の二世週祭のデイビッド・ヤマハタ実行委員長をはじめ、グランド・マーシャルの三宅明己さん、パレード・マーシャルのロサンゼルス・クリッパーズのマスコット「チャック」、パイオニア・スピリット賞を受賞した小山信吉さん、ケネス・イノウエさん、内田義博さん、故ディーン・マツザワさんの遺族、インスピレーション賞を受賞したジャニス・フカイさん、アラン・ニシオさん、フランセス・ハシモト・コミュニティー・サービス賞を受賞した南加日系婦人会と北米沖縄県人会の代表者、また三條勘菊師とともに二世週祭実行委員長賞を受賞した裏千家茶道名誉師範の故・松本宗静さんの社中がそれぞれオープンカーに乗ってパレードに参加した。
 今年はロサンゼルスのエリック・ガーセティー市長もパレードに登場し、沿道の人々に手を振った。
 グランドパレードでは太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争の日系退役軍人たちも登場。太平洋戦争の日系退役軍人は高齢化する中、パレードでは元気な姿で沿道からの声援に手を振って応えていた。
 前日に日米文化会館(JACCC)とアラタニ劇場前の広場でミニコンサートを開催していた日本の芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」の男性アイドルグループ「美 少年」も今年のパレードに参加。ロサンゼルスの人々からの声援に笑顔で応えた。

沿道の人々に手を振るロサンゼルスのエリック・ガーセティー市長
  ジャニーズ事務所の社長で、先月9日に亡くなったジャニー喜多川氏はロサンゼルスで生まれた。その父、喜多川諦道氏は小東京の高野山米国別院で主監を務め、「高野山第379団ボーイスカウト」を結成した人物でもある。パレードには現在も活動する同ボーイスカウトのメンバーが登場した。
 「美 少年」はグランドパレードの後、高野山別院でコンサートを開き、亡き恩師の思い出の地に華を添え恩返しした。
 グランドパレードの最後に現れたのは前日に行われた「コロネーションボウル」で今年の女王に選ばれたジュリ・ヨシナガさんとコートたち。7人はフロートに乗って登場し、コミュニティーの人々の前にお目見えし、初仕事を果たした。

太平洋戦争で活躍した日系退役軍人。元気な姿でパレードに参加した


ジャニーズ事務所の男性アイドルグループ「美 少年」のメンバー


ジャニーズ事務所の男性アイドルグループ「美 少年」のメンバー


グランドパレードに登場した迫力あるねぶたとねぶたを盛り上げるハネト

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