開会式では同学園の小川雅弘校長が「50周年という記念すべき運動会を4校合同で迎えられた」と喜びを語り、競技に臨む子どもたちにエールを送った。
今回の運動会では特別に、体育館やカフェテリア、中庭などが解放され、フードベンダーや日系企業のブースも設置。子どもたちは競技の合間にゲームや食べ物のブースに並び、例年の運動会とは違った雰囲気を楽しんだ。
小川校長は「『あさひ50』の人文字の中に自分がいる。このことは子どもたちの記憶に残り、将来、友人らと写真を見ながら語り合うことにもつながるだろう」「子どもたちは楽しそうにしており、各校の団結も感じられた。予想以上に良い運動会になったと感じる」と話し、関係者や保護者らの尽力が奏功したとも語った。
サンタモニカ校父母の会の金子泰久会長は「参加人数が多いことが心配されたが、けがもなくスムーズに進んで安心した」と笑顔。
同学園の岩井専務理事によると、1万数千人の同窓生を送り出してきた歴史の中でも4校合同の運動会は初めてのこと。3年前に準備を始め、寄付を募り、3千人収容できる場所の選択や安全確保の方法など、理事会や父母の会と共に話し合いを繰り返してきた。
岩井氏は運動会がつつがなく終わったことへの謝意を表した上で、51年目以降の同学園のあり方を「文科省の学習指導要領もボーダーレスをより意識した内容に改訂になる。あさひ学園はこれからもグローバルな子どもを育てていくよう努力する」とし、学園方針のさらなる継続を誓った。【麻生美重、写真も】