長男の対面授業が11日に再開された。登校開始のXデーはまだまだ先だろうと踏んでいたため、今月に入ってから状況が慌ただしくなった。
 母親グループのSNSに加わっていると、「〜らしい」という非公式情報が入手できる。「どこどこのソーシャルメディアに載っていた」や「PTAの誰々が言っていた」のような内容だが、心の準備にはとても役立つ。そんな話題をつかめる人は「みんなに教えてあげよう」精神にもたけており、ありがたい存在だ。
 「中・高学年の児童は、11日と15日からそれぞれ学校に戻る」と正式に発表されて以降、情報交換はさらに過熱。7人の母親が秒速で更新するSNS上の会話の威力たるや。再登校開始までの必須事項をダイジェストで発信。毎朝登校前に行う健康チェックのQRコード画面や、学区理事会の3時間47分にも及ぶ会議のリンクも共有された。
 学区や学校からもコロナウイルス対策の詳細が次々と届いた。昨年中に取った各家庭の希望を基に登校組とリモート組にクラスを編成。さらに登校組は午前と午後にも分けられたが、この発表は皆が固唾(かたず)をのんで見守った。子供たちの多くはこの1年間で夜更かしが癖となり、8時半の始業直前に起き出してコンピューターの前に座る生活が続いていた。午前組になった場合、これが1時間繰り上がるのだ。これについては子供よりも親の方が心配した。私などは「寝過ごした!」と飛び起きるようなことが数日続いたほどだ。
 迎えた初日。学校側が出入口を学年で分けたことで心配された登校時の混雑は杞憂(きゆう)に終わった。
 下校した長男によれば、コロナで一時解雇された職員が戻っていたことや、トイレの順番待ちにマグネットを使うこと、休み時間の校庭利用がローテーションになったことなどいくつかの変化があったようだ。
 「夏までの対面授業は諦めた」とする学区もある中で、時間をかけて対策を練り再開にこぎ着けてくれた学校関係者やPTA、ボランティアへの感謝は尽きない。夏時間への切り替え後にしてほしかったというボヤキは封印した。【麻生美重】

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