日本人で初めて南加日米協会の会長に就任した三好麻里氏
 日米関係強化を目的とした米国における最も古い組織の一つで、今年で設立112年目を迎える南加日米協会(JAS=Japan America Society of Southern California)はこのたび、三好麻里氏の新会長就任を発表した。日米二国間のより良い関係のため歴史的な功績を残してきた同協会を率いることになった三好氏は、現在センチュリーシティーにある有名ホテルをも所有する住友不動産(USA)社長兼CEOを務めている。

 東京都出身。住友不動産に30年間にわたり勤務しており、1999年に女性初の海外赴任者として渡米しニューヨークの商業不動産部門のディレクターを務めた。その後、エグゼクティブ・バイス・プレジデントに就任し、東京とニューヨークの顧客や企業と強いビジネス関係を構築した。2011年に住友不動産(USA)の社長に就任しロサンゼルスに転勤した。13年からは日本の住友不動産「ヴィラフォンテーヌ」の取締役副社長を兼任し、14年に同社社長に就任、18年からは同社エグゼクティブ・チェアマンを務めている。ヴィラフォンテーヌは、20年の東京五輪・パラリンピックに向けて新設された二つのホテルを含む19のホテルを所有しており三好氏は米国と日本のホテル事業を統括している。
 これまで南加日米協会の副会長を務めていた三好氏は、日本人初、また女性として2人目の会長となる。10年から12年まで同協会の女性初の会長を務めたナンシー・ウー・ヒロモト氏は、「この重要かつ歴史的人事をたたえたい。三好氏は、人間関係を構築する能力に優れ、日米両国の文化やビジネスに精通している。会員のために大いに貢献してくれるだろう」と述べている。また、グレン・ハマカワ前会長は、「三好氏を祝福すると共に、今後リーダーシップを発揮することを期待している。この10年間、彼女は協会に多大な貢献をしてきた。これからも非常に楽しみだ」とコメントを寄せている。 【訳=砂岡泉】

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *