ジャック内藤・名誉会長の音頭で乾杯する藤田会長ら(左から2人目)ら参加者
藤田会長から(左端)から功労賞の盾が授与されたiPadクラス講師の中澤渓人さん(中央)、副会長の石井文子さん
 日本語によるさまざまなソーシャルサービスを提供し、教育、文化、趣味の各クラスを持ち、次世代を担う若者を育成するなど多岐にわたり活動するオレンジ郡日系協会(OCJAA)は、2020年度役員就任式を1日、アナハイムのダブルツリースイーツで催した。165人が参加し、4期8年目続投の藤田喜美子会長ら役員の船出を盛大に祝った。地元日系人社会とOCJAAへの功労者5人の活躍をたたえ、それぞれに感謝状と功労賞の盾を贈った。

 あいさつに立った藤田会長は、まず新型コロナウイルスの感染を懸念し、今回のイベントの中止を考えたことを明かした。会長は話す言葉で分かれている日系人と日本人が助け合う社会の実現を提唱しており、この日の日系社会の各方面からのリーダーの参加を歓迎し「調和の取れた一つの日系社会を作ろう」と、協調を呼び掛けた。受賞者に敬意を表して各人の名を呼び、多大な支援に感謝。役員、会員、ボランティアの活躍を「年間を通して、コミュニティーイベントを支えてくれている」と称賛した。
 7年務める会長職については「OCJAAに仕えることができてとてもうれしい」と笑顔で語り「皆さんの指導の下で、よりよいサービスを提供し地元コミュニティーとOCJAAのメンバーの役に立ちたい」と抱負を述べた。「われわれの素晴らしい未来のために今後も皆さんの温かい協力と意見、提案をもらいたい。オレンジ郡の皆さんの心のよりどころとな

感謝の盾の贈呈式。左から藤田会長、武市治子さん、宮原慶子さん、荒尾美也子さん(以上草月流いけばな教授)とOCJAAの月刊誌「オレンジネットワーク」に旅行記の寄稿を再開する加賀崎雅子さん
れるように日々精進したい」と誓った。
 OCJAAの役員の任期は1期2年。1月の理事会で2年目の留任が承認されたメンバー全員が舞台に上がり、期待を込めた大きな拍手が送られた。
 今年で4年連続となるKeiroからの助成金の贈呈式が行われ、CEOのジーン・カナモリさんから藤田会長にチェックが贈られた。カナモリさんはOCJAAの高齢者向けの各種サービスを高く評価し、支援の継続を確約した。
 OCJAAは毎年、エンゼルスの大谷選手の応援ツアーを行っており、昨年は約800人が観戦に繰り出した。今年は5月1日を予定し、会員と一般に参加を呼び掛けている。OCJAAはまた大谷選手の故郷、岩手・奥州市の「大谷翔平選手ふるさと応援団」とのエール交換の提案を受け入れた。この役員就任式で、横断幕を広げ奥州に向け「ゴー! ショーヘイ・オータニ! 」と気勢を上げた。この応援合戦の模様はビデオに録画され、奥州側のウエブサイトで公開される予定。
KeiroのCEOジーン・カナモリさん(左端)から助成金のチェックを授与される藤田会長(左から2人目)
 OCJAAはここ数年、会員のニーズに応えて増やしたiPadや将棋、麻雀のクラスが盛況で、また各種セミナーの充実を図ったことが奏功して会員が増え350人に達した。藤田会長によると、月に2度開く会員交流会も盛り上がりを見せているといい、交流会を開くことで会員の団結が強まり、大きなイベントが円滑に進行できるようになったことを喜んでいる。藤田会長は今年の抱負をとして「各種サービスのさらなる充実を目指したい。特にシニアのためのサービスに力を注ぎたい」と語った。強調する高齢者向けサービスは、専門機関のリトル東京サービスセンターとの協同による健康セミナーの開催に意欲を示した。【永田潤、写真も】
壇上であいさつする藤田会長(左から3人目)ら今年度の役員

横断幕を広げ「ゴー! ショーヘイ・オータニ! 」と気勢を上げる会員

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