ロサンゼルス・小東京の夏の最大イベント、二世週祭が始まった。13日のパレードは大勢の観客でにぎわった。
 私がボランンティアをする小東京の案内所には、祭りが近付くにつれていろいろな人種の人たちが情報を求めてやってきた。だから関心の高さは知っていたし、人が集まることも予想できた。
 小東京には公衆トイレがない。イベントのために簡易トイレの設置は検討されないのかとも思うが、使用者は一般訪問者とは限らない事情がある。ホームレスが使用すると、その後に一般人が使用できない状態にされることが容易に想像できる。
 パレードに声援を送ったり楽しんでいるそのすぐ後ろで、ホームレスが水遊びか何かのつもりか、衣類を水に入れてばちゃばちゃさせて騒いでいたりと、想像していたとおりのことが起こっていた。
 コロナ前はパレードに参加することが続いていたので、観客となったのは十数年ぶりで、久しぶりにゆっくり楽しんだ。パレード参加者と観客が一体となって、声を掛け合い寄り添う姿はコミュニティーの祭りの形だと思った。最後のねぶたは一番盛り上がった。復活したのを見て、今後またハネトなどの参加希望者が増えると思われる。81回と長く続いている祭りは、これからも日本文化を広めるイベントの一つとして続けられていくことだろう。
 コロナ禍でホームレス問題が浮上してから、それの根本的な解決策が見いだせない状況にあると思う。メトロの新駅が開業してから、見かけたことがなかったホームレスが増えてきているし、一時期減ったドラッグ用の注射針のポイ捨てがまた増えつつあることも懸念材料だ。祭りをもっと安全、清潔に楽しめるようにできないものかと思う。
 20年以上、二世週祭を見てきているが、以前は考えもしなかったことを心配しなければならなくなったと思う。世の中の変化といえばそうなのだが。
 知った顔が何人も見られる祭りは、やはり日系人にとって心のよりどころとして存在し続け、小東京から離れて暮らす日本人・日系人をつなぐものとして長く続いていってほしいものと願う。そのためにも、小東京が安全で清潔な街となることをみんなが、一人一人が考えていくことが大事だろうと思った。(大石克子)

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