大作「Time Movement」を生けた(左から)岡田秀佳さん、宮原洋秀さん、井上桃夏さん

 草月流生花ロサンゼルス支部はこのほど、日本の人気アニメのキャラクターをモチーフにしたいけばな展「Ikebana X Anime Sogetsu Captures The Sprit of Japanese Animation」を全米日系人博物館(JANM)で開催した。龍、鳳凰に加え、ひときわ目立つ黄色い「ピカチュウ」などのアレンジメントが展示され来場者の注目を集めた。

アニメ「ワンピース」をモチーフにした北島蓉幸社中のアレンジメント

 草月流いけばなは1927年に初代家元・勅使河原蒼風さんが形式主体のいけばなに疑問を持ち創立した流派。「型」にとらわれることなく個人の表現の自由を尊重し、「いつでも、どこでも、誰にでも、そしてどのような素材を使っても生けられる」を信条としている。
 今年の展示テーマはアニメで、作家たちは「千と千尋の神隠し」「ドラえもん」「ワンピース」「となりのトトロ」など、日本を代表する作品からインスピレーションを得たという。 
 「草月流では花以外の素材も使用する」と説明する岡田秀佳支部長が出展した作品「伊賀野カバ丸」のアレンジメントには、真っ赤なパプリカ、サボテン、かすみ草、折り紙の手裏剣が使われている。宮原洋秀さんの作品「ベルサイユのばら」は、マリー・アントワネットが鮮やかなフューシャ色のバラで描かれ、ロマンチックな漫画のエッセンスを表現した。北紺惠園和美さんは、ユーカリ、カーネーション、クラスペディアを使った作品「スイートピカチュウ」を制作した。

ユーカリ、カーネーション、クラスペディアを使った北紺惠園和美さんの作品「スイートピカチュウ」

 最も印象的だったのは、宮原洋秀さん、井上桃夏さん、岡田秀佳さん、渡辺祐子さん、森重美保子さん、アダムス智子さん、井出真理子さん、雨宮京子さんからなる宮原グループの作品「Time Movement」。左から右へ枝葉を使った大きなアレンジメントは、豊かな緑から黄色へそして最後には枯れ枝となり朽ちていく。躍動感あふれるアレンジはアニメーションとモーションそのもの、そしてインスピレーションを与える力についての瞑想を表現した作品だった。
 草月ロサンゼルス支部の詳細はウェブサイト—
 www.sogetsula.com
(グエン・ムラナカ、写真も)

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