昨年の話になるが、ニューヨーク連邦準備銀行が11月7日に発表した2023年7~9月期の全米家計負債調査によると、同期の家計負債残高が17兆2910億ドルに上ったという。前期末の1・3%増で過去最高とのこと。
 額が大きすぎてピンとこないが、クレジットカードの他、住宅ローン、学生ローンのそれぞれも債務残高が上昇している。
 この調査では発表していないが、昨今のクレジットカードの延滞率の上昇は、利率がとんでもないことになっているのが一つの原因ではないかと思う。
 僕がまだ若かりし頃、カードの支払いはぎりぎりまで待った方が良いと言われていた。昔は預金の利率がカードの利率より高かったので、少しでも長く銀行に預けていたほうが得だという理屈だった。
 現在たまに来るカードのお誘いのレターは「これは冗談か?」と言いたくなるほどの高利率、18~21%なんてザラ。さすがに昔から高利貸の代名詞の「トイチ(10日で1割の利子)」とまではいかないが、昔の感覚だと延滞のせいの罰金かと思ってしまう。
 新しくカードを作る人は大変だとつくづく同情してしまった。この段階を通らなければ個人のクレジットの信用度が増えない。信用度が増えなければ大きなものを買うにも、さらに高い利子を払わなければならないこともあり得る。
 これだけ利子が高いと毎回全額支払わないと、借金がだんだん膨れ上がって確実に雪だるまになってしまう。もっともカード会社は滞納を狙っているのかな? 本当のところは知らないが、疑ってしまいたくなる。
 昔からの低利率のカードを持っている人は1回でも滞納すると高利に移行してしまう。カード会社が別の組織に移行しても利子が上がる。実際自分のカードの1枚は5%以上上がった。
 しかし不思議だ。利子が下がればみんなの購買意欲も増し、景気も上昇しそうな気がするのだが。民主主義ではあるが資本主義国家でもある以上、国が銀行やローン会社に口を出すことは控えているのだろうか。(徳永憲治)

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