

小東京で恒例の新春祝賀イベント「お正月イン・リトル東京」が1日、今年もウェラーコートと日本村プラザの2会場で開かれ、日本の正月の雰囲気を求める多くの人出でにぎわった。1街の高野山別院では1日から3日まで恒例の初詣が行われた。(長井智子、写真も)
太鼓演奏で幕を開けた主会場ではグレース・シバさんの司会で鏡開きと餅まきを行い華々しくイベントを開会した。日本総領事館の曽根健孝総領事、2023年の二世週祭女王とコートの一行らが紅白の餅をまいたり、日本の伝統的な獅子舞いが登場して興味津々で見つめる子どもたちの間を練り歩き災いを追い払ったりし、お正月らしい縁起の良い出し物が続いた。米国書道研究会の会員が書き初めを行い、最後はランディー山本さんが大きな画仙紙に今年の干支「龍」の文字を見事に描いた。

武道は少林寺拳法と合気道がデモンストレーションを披露した。合気道・透心館の橋之口透さんが体の大きなチャールズ・シェンさんとダイナミックに繰り広げる演技が観客の目を奪った。
日本の正月といえば着物を着るのが伝統。民謡の松豊会とLA着物クラブは美しい着物姿をあまねく披露し新年の祝賀に花を添えた。LA着物クラブは着物コンテストを催し、参加者の多くは自分独自の着物スタイリングや自分で着付けをこなしてステージに立った。審査員と観客の投票により、パステルピンクの振り袖に身を包んだ17歳ゴッティ・ブーンさんがミス着物LAに決定し、昨年優勝者のリリー・スミダさんが祝福した。ゴッティさんは「昨年もコンテストに出場しましたが、着物クラブのメンバーになってから、今では自分の着物を持っていますし、着物の経験がたくさんできた」と喜びを語った。今夏の二世週祭ではパレードにも参加する。

また、松豊会による民謡のパフォーマンスではあでやかな着物衣装の出演者が日本各地に伝わる民謡を演奏した。小杉真リサさんの歌声は、まるで日本からの風を運んできたかのように力強く、そしてさわやかに、小東京に響き渡った。
そして何よりコロナ禍も収束した今年のイベントでは、河内音頭グループによる「大阪の盆踊り」や青空連の阿波踊りでパフォーマーが会場に呼びかけ踊りの輪への参加を求めると、ためらわずに多くの人が席を立ち、会心の笑みで踊りを楽しむ姿があった。

今年で26回目という同イベント。コロナ禍で一度は休止したが、早くも22年には場所を移して再開。昨年は小東京内の2カ所で同時開催する従来の規模に戻した。他のイベントがまだコロナを警戒し、ためらう雰囲気がある中でも積極的な姿勢で押し進めてきたのは「小東京周辺のビジネスがコロナに負けずに元気になることを願ってのこと」とイベント主催者・南加日系商工会議所の竹花晴夫会頭は強調した。昨年の人出は1万人だったが、今年は1万2500人を期待するという。
にわか雨が降り出した昨年と異なり今年は天気に恵まれ青空が広がった。イベントのオープニングにはLAPDのヘリコプターが飛来し、その青空を旋回して開会式を盛り上げたが、会場では来場者も、出店者も、出演者も、青空に負けないほど晴れ晴れとした笑顔を見せ、日本の大事な正月文化を楽しんだ。
新年の思い込め祈る
松元主監はおはらい
高野山初詣

高野山では護摩祈祷、太鼓祈願などが行われ、参拝者は堂内で焼香し、新年の思いを込めて手を合わせた。境内はおみくじや破魔矢、絵馬などを求める人であふれた。
松元優樹主監は法要の合間、紙垂の付いた祓い幣(はらいべい)と呼ばれる厄払いの道具を手に本堂を飛び出し、初詣を待つ人々におはらいをして回った。入場を待つ人の列は小東京のシンボルであるやぐらを超えセントラル街まで続いた。素直にこうべを垂れ、頭の上に粛々と紙垂を受けながら清めを受けた老若男女の顔はすがすがしく輝いていた。

