
ドジャースの大谷翔平選手が3日、本拠地球場で行われた「ドジャー・フェスト」に参加し、17番のユニホームを着てファンの前に姿を現した。大きな声援に手を振って応えるなどし、ファンとの触れ合いを楽しんだ。トークショーやメディアの取材をこなし、「ワールドシリーズ制覇」を目標に掲げて新天地での意気込みを力強く語った。

春季トレーニングキャンプ開始前の恒例イベントに3万5千人のファンが詰めかけた。今年から有料となり10ドルのチケットは完売。ギフトショップは、目当てのグッズを手に入れようと人々で混み合った。今季加入した大谷選手と山本由伸選手の名前が漢字でプリントされたTシャツも並んでいた。多くのファンがお気に入りの選手のレプリカジャージーを身に着けているが、中でも大谷選手のジャージーやTシャツ姿のファンが多く見られた。
10年総額7億ドルというスポーツ史上最高額の契約で話題をさらった大谷選手の人気は契約発表以来、高まるばかり。来場者に無料で配布される首振り人形はベッツやフリーマンといった主力選手でさえ年1回が普通だが、大谷選手は特別に2回を予定している。1回目の配布日となる5月16日のチケットは通常の3~4倍の高値が付けられている。

フィールドで行われたトークショーではロバーツ監督が考えている打順を示唆し、共に最優秀選手(MVP)の受賞歴がある1番ムーキー・ベッツ、2番フレディ・フリーマン他、約30人が次々に舞台に上がり今季に向けた抱負を語った。3番を打つと思われる大谷選手はファンをじらすように最後に登場。姿を表すとひときわ大きな拍手が湧き、「ショーヘイ!」「MVP!」などの歓声が飛んだ。
司会者はドジャースのレポーターのホゼ・モタさん。大谷選手とはエンゼルス時代から気心の知れた仲だ。モタさんが勉強中の日本語を交えて移籍の心境や好みの日本食などユニークな質問を投げかけると、大谷選手は満面の笑みを浮かべながら返答した。

ドジャースのTシャツを着て会場を青色に染めた大勢の観衆を目にし、「(エンゼルスの)赤とは真逆なので、ようやくドジャースに来た、ドジャースの一員になったと感じている」と答えた。モタさんが、たこ焼き、トンカツ、お好み焼き、天ぷら、焼き鳥、しゃぶしゃぶなど日本食のメニューを挙げ、「私が料理すればどれが食べたい?」と聞くと、「たこ焼き!」と即答し会場がドッと湧いた。
この日のファンフェストに参加しなかった山本選手については「全部を兼ね備えているピッチャーで、ハイレベルの全ての要素を持っている」と評し、さらに山本選手の性格を「かわいげがあり先輩に好かれるタイプ」と明かした。通訳を務めた水原一平さんとの関係は「ビジネスの関係なので友達ではなく、割り切って付き合ってる」と冗談を言い、会場の笑いを誘った。

最後に「ワールドシリーズの優勝だけを目指しているので、ファンの皆さんと一緒に戦っていけたら最高と思う」と力を込めたコメントに、会場の熱気は最高潮に達した。
大谷選手は日米のテレビ、新聞、雑誌などのメディアへの対応に加え、ファンに囲まれた生中継のスポーツ専門局にも出演。イベント会場をボディガードに守られながら慌ただしく移動し、スーパースターの扱いを受けた。
メディア取材では昨年受けた右ひじのリハビリについて問われ、「打撃はティーとトスバッティングをだいたい100%できる感じなので、(キャンプ地の)アリゾナに入ってマシン打撃などから始める」と話した。投球については「キャッチボールはまだ始めていない。キャンプで軽いスローイングから始めて、若干慎重に行くと思う。1回目の手術よりスムーズに来ているかなという印象はある」と、じっくりと調整していくことを説明した。


