
ユダヤ系米国人女性に対し反ユダヤ主義的な行動を行ったとされるマーク・ナカガワ元牧師が女性への謝罪を表明した。
地元メディアによると、ナカガワさんは昨年12月、同じ集合住宅の隣家に住むリア・グロスマンさんの玄関前に置かれた食料品に反ユダヤの象徴とされるかぎ十字のようなものを描いていた。ナカガワさんとグロスマンさんはウェストロサンゼルスにあるコンドミニアムに住んでおり、以前、管理組合(HOA)の会合で2人が衝突したことがあったという。当時、ナカガワさんはHOAの会長を務めていたがその後辞職した。

ナカガワさんの弁護士であるミア・ヤマモトさんは今週、「ナカガワさんはすでにグロスマンさんに謝罪している。また、自らの判断力不足を認識し事件当夜の行動を後悔している」という内容の声明を発表した。
グロスマンさんはこの事件で大きな精神的ショックを受けた主張している。事件について警察に相談したが憎悪犯罪(ヘイトクライム)の域には達していないと言われたという。グロスマンさんはナカガワさんの謝罪を受け入れず、地元のメディアにことのあらましを訴えたことから事態が明らかになった。
公正かつ献身的なコミュニティーリーダーとして知られたナカガワさんに関する報道を受け、長年の友人や仲間たちは当惑しているという ナカガワさんは、合同メソジスト教会(UMC)でカリフォルニア太平洋教区の主任牧師、その後西地区監督を務めた他、ウェストロサンゼルスUMCと小東京のセンテナリーUMCで牧師を務めた。2012年に二世週財団の理事長を務め13年も続投する予定だったが辞任した。
地元テレビ局KCALの取材に応じた中川氏は「グロスマン氏に仏教の愛の象徴としての卍の歴史について教育しようとしていた」と釈明し、「描いた象徴に対して、グロスマンさんがどのように反応するのか私は分からなかった」と語った。ナカガワ氏は「後で考えると、私が行動は直ちに実行することではなく、私の判断は悪かった」と付け加えた。
UMCカリフォルニア太平洋教区のドッティ・エスコベド=フランク主教は6日、事件をめぐる正式な調査を開始することを発表した。「われわれはいかなる形の憎しみや差別も容認しない。隣人を愛し全ての人を受け入れ尊重する環境を育み地域社会で宗教間の関係を築くことを約束する。反人種主義への取り組み、特に反ユダヤ主義の撲滅への決意を再確認する」と述べた。
警察は、この事件の報道後に教会事務所に寄せられた脅迫について調べている。エスコベド=フランク主教は「憎悪と人種差別の行為をユダヤ教徒や日系コミュニティーに広げてはいけない。被害を受けた全ての方々の癒やしを祈るとともに、互いに支え合いの中で生きるよう呼びかけたい」と語った。(エレン・エンドウ)
