【長井智子】 先般「昔のサッカーマムの血が騒ぐ」と書いて以来、LAギャラクシーのホームゲームに通っている。今季ホームはいまだ負けなしで、応援のしがいがある。行けば勝利するので気持ちよく、楽し過ぎて病みつきになってしまった。吉田選手と山根選手がいることで始まったが、この年になって初めてプロスポーツ観戦の面白さに目覚めた気がする。
 大リーグ野球に比べて米プロサッカーは一般的に人気が低いかもしれないが、その分身近な感じがするのがいい。中でもスタジアムまでの無料シャトルバス「ギャラクシーエクスプレス」はすごい。ガーデナのハーバーゲートウエー・トランジットセンターに無料で車を止めてシャトルに乗車すれば、スタジアムまで連れて行ってくれるという大サービスだ。当然スタジアムの駐車料金25ドルと比べて大変お得。音楽コンサートでやたらに高い駐車料金に眉をしかめてきたので無料とは驚いたが、利用は想像以上に快適だった。別路線でトーレンスのデルアモステーションからも発着している。このシャトルでギャラクシー狂いが決定的になった。
 スポーツ観戦の魅力とはなんだろう。5月の報道記事によれば「スポーツ観戦は脳内の神経回路を刺激し幸福感や活力などを高める効果がある」(早稲田大のスポーツ科学研究)。確かにそう感じるし、ホームゲームにはさらに、地元チームをファンが一体となって応援する「帰属感」の魔力があるように思う。声をそろえて選手の名を叫び連帯を示し、チャンスやピンチに一緒に高揚する。それは興奮を含むすばらしい体験だ。
 私は今、生まれた国ではない場所で暮らし、近くに家族もいないが、自立して、日々を楽しみ、自分が属する幾つもの場所がある。大きな木になるほど深くはないが、十分な程度の根を生やして生活している。これを幸せでないと言えようか。と、幸福感が増した私はポシティブ思考で考えるわけだ。
 ホームゲームの魔力に取りつかれ、「子どもたちの応援」(何しろサッカーマムですから)と称して出かけるゲームデー。ギャラクシーエクスプレスに乗って、吉田選手と山根選手のプレーに心躍らせ、そして帰りは気分よく帰ってくる(勝っているので車内の雰囲気は最高だ)。この楽しさをもっと多くの人と分かち合えたら、なお幸せだ。(長井智子)

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