以下の熟語の読み方と意味はお分かりか?
1「外扉」2「常信」3「希欲」4「残恥」5「苦極」。
 1 正式な読み方は分からないがとうひ? とっぴ? げとびら? 外側にある扉(とびら)のこと。
 2 じょうしん。常に信じること。
 3 きよく。強く願い求めること。
 4 ざんち。残念で恥じること。
 5 くごく。極めて苦しむこと。
 話は飛ぶが、会計用語の「減価償却」を英語だとDepreciation(デプレシエーション)になるが、細かく言うと、有形固定資産がDepreciationで、無形固定資産はAmortization(アモータイゼーション)と全く別個の単語が使われる。
 逆に日本語の「姉」「妹」はピンポイントで別個の単語が使われるが、英語だと「Older」「Younger」と説明的の形容詞を加える。多分年齢は関係ないのだろう。
 また同じ発音「おじ」には「伯父(自分の父母の兄、もしくは姉の夫)」と「叔父(自分の父母の弟、もしくは妹の夫)」の別々の漢字を用いる。配偶者の上下の年齢に関わらず、親と直接の兄弟姉妹で使い分ける。明確な関係を文語漢字表現の「技」で発揮されるのが興味深い。
 英語では性別関係なく「Sibling(s)(シブリング(ス)=兄弟姉妹)」の便利な?渋い?単語がある。「Sibling Rivalry(兄弟姉妹同士の競争(意識))」の表現も使われる。
 「水」とは異なり、確立した存在の「お湯」も、英語だと状態を伝える形容詞の「Hot(ホット)」を加えて「Hot Water(ホットウォーター、熱い水=お湯)」にしてしまう発想なのだ。「水」が中心か?
 ところで「美人局(つつもたせ)」や「香具師(やし)」の意外な読み方も、それなりの逸話が背景にあるのが興味深い。
 仕事のあいさつで使う「お疲れさま~!」もピッタリな英訳がない。多少愛情も?含まれているような「やんちゃ」「暴れん坊」や、「もったいない」「食い倒れ」「わきまえる」も難しい。英語になく日本語にある極め付け表現は「猫舌」だ。「Cat’s Tongue」は英語社会ではまだ受け入れられていない。
 ところで冒頭に挙げた五つの単語だが、調べた限り全て造語で存在しないのだ! しかし意味は理解できてしまうのが不思議だ。言葉は文化や風習を反映し、時代と共に進化する。時折ふと止まって言葉を熟慮すると、その奥深さが琴線に触れるのだ。(長土居政史)

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