奥州市代表チームの大谷監督(後列左から3人目)と写真に納まるノーストーレンス・リトルリーグ代表チーム

 岩手県奥州市と昨年10月から友好都市関係を結んでいるトーレンス市で8日から10日まで、日米の高校生らが参加する「Japan×USAフレンドシップゲームズ」が開催された。野球を通じて両国の友情を祝うとともに、若い選手たちは異文化や異なる野球スタイルを体験した。
 この交流は15年ほど前から続いており、サウスベイの高校チームと日本のチームが互いの地を訪れ、試合やホームステイ、合同活動で理解を深めてきた。主宰は、トーレンスやレドンドビーチ周辺で青少年を対象に活動する非営利団体「310ベースボール」のチャールズ・オノさん。今年の大会は規模を拡大し、トーレンス市が積極的に支援・参加。そして、ドジャースの大谷翔平選手の父・徹さんがトーレンス市と友好都市の「奥州市代表チーム」を率い、日本から20人の高校生らが出場した。

記念撮影でポーズをとる(左から)ノーストーレンス高校のポール・ニイタケ校長、奥州市代表チームの大谷監督、トーレンス市のチェン市長、同市のジョン・カジ市議ら

 今回の実現に向けて、「310ベースボール」は2年前にトーレンス市に構想を提案。市はジョージ・チェン市長と市議会の指導の下、企画・支援・実行の面で積極的に関わってきたという。同市は2024年、大谷選手の出身地・岩手県奥州市およびドジャースの山本由伸選手の出身地・岡山県備前市とそれぞれ友好都市提携を結んでおり、教育・文化・経済面で交流を推進している。
 大会は3日間にわたりトーレンスの各高校と6試合を実施。開幕戦では奥州が1—0でトーレンス高を下した。同チームの捕手・鈴木健心さん(14)は「米国のボールの大きさや打者のパワーに驚いた」と語った。一方、トーレンス高のロブ・イバラ監督は「打席での集中力、ボールの扱い方、小さなことにも決して手を抜かない姿勢、全てが素晴らしかった」と奥州を高く評価した。
 同行した奥州市企画推進係の亀井帝さんは「市と子どもたちにとって貴重な機会で、友情と新イベントに関われ光栄だ」と感謝を述べた。チェン市長は「この大会や奥州、備前との交流は野球の枠を超え、家族がより豊かに暮らせる街としてトーレンス市を推進する絶好の機会だ」と捉えている。
 本大会のスポンサーには、トヨタ・ハイドロジェン・ソリューションズ、スケッチャーズ、伊藤園などが名を連ねた。また、主催者のオノさんは「今後さらに大会を拡大し、他国参加による国際的交流の場へ発展させたい」と語った。

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