シアトル・マリナーズのレギュラーシーズン最終戦は9月28日、地元Tモバイルパークにロサンゼルス・ドジャースを迎えて行われた。
大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希という人気の日本人選手を擁するドジャースの北上に、地元シアトル日本商工会は、ポートランド日本人商工会と共同でこの日の団体観戦を計画。ポートランドからはバスを仕立てて人々が観戦に訪れた。
昨年のワールドシリーズ覇者のドジャースは、ナショナルリーグ西地区優勝。迎えるマリナーズも、24年ぶりのアメリカンリーグ西地区優勝で、3年ぶりのポストシーズン参戦が確定している。それには、カル・ローリー捕手の活躍が大きく貢献。彼の60本塁打は、すでに捕手としてもスイッチヒッターとしても記録更新で、さらなる本塁打記録の更新に期待が高まっていた。
空は晴れ上がり、シアトルは絶好の野球日和。収容人数4万5千あまりの球場は満杯で、イチロー、ローリーのシャツに負けない程にオータニTシャツを着たファンの姿があり、大勢のドジャースファンが集結していた。
私たちの、地元マリナーズの勝利を願いつつも、大谷選手の活躍も見たい、引退を表明したカーショー投手の勇姿も見ておきたいという、欲張りな観戦はなかなか難しいものだった。
カーショーの6回までの好投にマリナーズ打線は封じられ、大谷の二塁打、一塁打、本塁打という活躍でドジャースに点を入れられて、マリナーズファンは意気消沈。とはいえ、日頃は大谷の活躍を応援しているだけに、隣席の息子は大谷が打つとうれしくて飛び上がってしまい、気付いて「まずい」と頭をかく始末。結局6対1でマリナーズは最終試合を落としただけでなく、3連敗という不本意な結果に終わってしまった。
それにしても、初めて目の前で見る大谷のホームランは美しかった。カーンとバットが音を立てると、低く速く軽々と飛んで行った。私の25年シーズンは、この55号ホームランと、同じくTモバイルパークで見た背番号51永久欠番セレモニーでのイチローの姿とが、思い出に刻まれることだろう。後はマリナーズのポストシーズンでの活躍を願うばかりだ。(楠瀬明子)
