この度の東日本の大地震で日本にいて被災されたご親族やご友人の方に、お見舞いとお悔やみを申し上げます。また災害から逃れて不便な生活を強いられている方々が、早く元の生活に戻ることができることを祈っています。
日本人は今までも多くの困難を乗り越えてきました。またこうして大きな困難を迎えた時こそ、国の本性が現れます。天災や戦争などで社会の秩序が乱れた時、どんな国でも商店への襲撃や救援物資の奪い合いが報道されます。それは社会の秩序よりも、個人の生き延びる権利が大切だと思う心からくるのだと思います。
しかしながら、日本人は違いました。どんなに困難な状況が起こっても、非常に冷静に行動し、世界一のマナーを持つ国民であることを世界に証明したのです。いくつかのエピソードを紹介します。
「物が氾濫しているスーパーで、落ちている商品を律儀に棚に戻し、お金を払って買い物をしていた」「交通が麻痺しており、ほとんど前に進まない状態が何時間も続いているのに、決してクラクションを鳴らしたりせず、譲り合いをしていた」「交通機関が止まって、多くの人が何時間もかけて徒歩で帰宅している中、パンを配る商店の人がいた」「4時間を歩いて帰る道すがら、自宅のトイレを開放するために道に立って案内する人がいた」「停電すればそれを直す人がいて、断水すればそれを直す人がいて、原発で事故が起こればそれを身の危険も顧みずに、死ぬ気で日本を守ろうとする日本人がいる」「避難所で、『これからどうしよう』と嘆く老人に、『大丈夫です、僕たちが大きくなったら必ず元に戻しますから』と伝える高校生がいた」(Pray for Japanより)
こんな話を聞いたとき、社会を思い、自己を主張せず、秩序ある国に生まれたことを心から誇りに思います。決して希望を捨てない日本人、素晴らしい日本を復興しよう。【朝倉巨瑞】
朝倉さん、良い記事を書いていただいて、どうもありがとうございました。この度の大震災では、被害の大きさ、悲惨さに、毎日ニュースをみながら涙しております。しかし、この震災がきっかけで、日本人としての誇りを取り戻した、日本の素晴らしさを再認識した、という人が、私を含めて、私の周りに大勢います。私のように米国に永住している日本人には、祖国日本は心のふるさととは言え、滞米が長くなるにつれて、少し遠い存在になりつつあったことも確かですが、その分、さまざまな国から米国に移住している人々と日本人を比較するということができます。この震災をきっかけに、自分がいかに日本人であるか、どれだけ祖国を愛し、日本に誇りを持っているか、に気づきました。ここアメリカから、自分にできることをして、日本の復興に寄与したいと考えていますし、時間はかかっても、日本が、必ず復興をとげることを信じています。