地震、津波、原発事故と連続して日本に襲いかかる危機に対し、ここのところ気が気でない。
1週間前、夜中に運転中のラジオで初めてニュースを聞いた時は、よくある地震と思っていたが、翌朝テレビで津波の被害の映像を見て愕然とした。
東京の両親や姉に電話してもなかなかつながらず、不安はつのった。ロサンゼルスの仲間同士でも連絡が行き交った。夕方にやっとつながり一安心。姉は、目の手術を受けた父を追診のため病院に連れて行った時だった。3階でもかなり揺れたが病院に居たため妙に落ち着いていたと。築地の病院から品川までタクシーで6時間かかって帰宅した。
外が寒かったので、暖房が効いた車内でかえって良かったと。独りで留守番の母は、人生最大の揺れの中、食器棚のグラスを懸命に守ったと。
その後の災害の規模の大きさ、犠牲者数の多さに、唖然となり心が痛む。次々と映し出される悲惨な映像を見ては、気が滅入る。しかし、情報は常に把握し、実際に起きている現実に直面し対処して行くべきと思い、こまめにニュースをチェックする。
マザー・ネイチャー(「母なる自然」)は、なぜこんな酷いことを…と憎むが、それでは解決にならない。昔の「日本沈没」や昨年のハリウッド大作映画「2012」を嫌でも思い出してしまう。災害ものをCGで見せ場にするシーンが現実に起こってしまい、複雑な気持ちだ。
オバマ大統領はスピーチで日本に全面支援を伝えた。世界中の国からの寄付金やあらゆる援助、救援部隊が来ており、それは素直に感謝、感動した。日本という国、日本人は国際社会の中で、とても愛されていると痛感した。
犠牲者の方々に心から冥福を祈ります。余震や放射線漏れの恐れで、厳しい状況が続くと思われますが、日本人の逆境を乗り越える辛抱強さ、秩序を守る礼儀正しさと冷静さ、そして、思いやりと気配りで、一刻も早い復興を祈ります。
国、社会、人々が安全で無事であることを祈ります。そして心から「日本がんばれ!」と叫びたい。
もう一度「日本がんばれ!」【長土居政史】