茶道裏千家淡交会ロサンゼルス協会は8日、2012年度の総会および初点式をキョウト・グランドホテルで催した。総会には93人が出席し、笠井幹議長が議長を務め、言葉の唱和に続き、昨年秋期の、旭日中綬章を授与された当協会名誉会長のグレン・ウェブ博士に、協会から金一封が手渡された。2011年度の行事報告、会計報告、2012年度の行事予定、予算などすべてにおいて会員からの承認を得て閉会した。
続いて初点式に移り、本席には鵬雲斎大宗匠筆による「和気生萬福」が掛けられ、青竹二重切の花入れに結び柳、床には炭飾り、干支の龍の香合と初春にふさわしい瑞気溢れる設えのもと、松本社中により長板総荘薄茶点前にて執り行われた。
正客には、在ロサンゼルス日本国領事館広報文化センターの倭島岳彦室長が、次客には南加日系商工会議所山城キティー上級副会頭、三客は淡交会オレンジ協会半田俊夫会長、四客は淡交会オレンジカウンティー小泉宗由協会幹事長、五客はウェブ協会名誉会長、六客は金井紀年協会長、七客は半田夫人、そして詰は今日庵参事ロサンゼルス協会松本宗静特別相談役がそれぞれ座った。亭主チャーノフ宗元さんにより薄茶が点てられ、半東はガルシア宗勇さん、外半東はジョン・リンさんがそれぞれ務め、客へ取り次ぎをした。
主菓子は、当地三河屋製で常盤と銘がつけられて共に振舞われた。その後、出席者全員に呈茶が行われた。
金井協会長は新年のあいさつの中で、昨年の東日本大震災のような大災害に見舞われた時こそ、「道」の付く日本文化を大切に守って、伝承していきましょうと述べ、続いて倭島広報文化センター室長は、LA協会60周年とロサンゼルスにおける茶道のさらなる発展への祝辞を述べた。
恒例の福引の後、松本宗静今日庵参事が参加者へ謝辞を述べ、笠井幹事長の閉会の辞をもって無事終了した。