あいさつに立った奈良会長は「現在の青森はずいぶんと活気づいてきました」と慰問した際の様子を報告。故郷をはじめ被災地のことを心配する会員らの顔にも安堵の表情が浮かんだ。
同県人会はLAねぶた保存会をもち、二世週祭に向け笛や太鼓の練習を日々重ねている。同県人会の前会長で小東京ですし店「鮨元」を営む豊島年昭さんは「練習の成果が表れ、お囃子の演奏も確実に上達してきている」と力を込める。
さらに同県人会では、ねぶた囃子に興味がある人を対象に、青森県で実際に1年間修行する機会を与え、青森県人会員に限らず、男女年齢問わず情熱さえあれば誰でも参加できる研修制度を創設。ねぶたの普及に力を注いでいる。
新年会では腹の底まで響く力強い太鼓の音頭と共に、メンバーによるパフォーマンスも行われ、飛び入りではねととなり、「ラッセラー」と掛け声を出しながらぴょんぴょん楽しそうに飛び跳ねる会員らの姿があった。
ゲストとして参加したテリー・ハラLAPD副本部長は、故郷の伝統芸能を米国に広め、後世に伝えようとする同県人会の活動を称賛。「日系コミュニティーだけでなく、国籍を問わずロサンゼルスに住む多くの人々とこうした伝統を共有することは非常に意義のある活動である」とし、新年の幕開けをねぶたの音頭と共に祝った。【吉田純子、写真も】