米国心理学会が発表したストレスに関する最新の調査結果によると、ロサンゼルス(LA)に住む人の43%がストレスを感じており、過去5年間でストレスレベルは上昇し続けていることがわかった。
米国人のストレスに関する調査は、市場調査コンサルタント会社「Harris Interactive」が実施。ロサンゼルス在住者281人とその他の都市在住者1226人を対象にインターネット上で行われた。
ストレスレベルを10段階(ポイント)に分けた場合、健康的なレベルは3・9ポイントとされているのに対し、LA在住者のストレス度の平均は5・3ポイントと高く、その原因の上位にあがったのは、お金(74%)、仕事(73%)、経済(64%)だった。
またLAでは10人に4人に当たる42%が、ストレスが身体的健康に非常に大きく影響を及ぼしていると答えたのに対し、全米では37%。また48%のLA在住者がストレスを感じたときの対応策を心得ていると答えた。
カリフォルニア心理学会で公共教育コーディネーターを務める心理学者マイケル・リッツ博士は、ストレスは精神面、身体面の健康に大きなインパクトを与えるため、その兆候を見逃さないことが大切だと訴える。
一方、生活習慣の改善に関する調査では、LA在住者は全米平均に比べ健康的な生活をしている人の割合が高かった。48%が食生活に気を使っていると答えており(全米では44%)、運動を生活の中に取り入れている人の割合は45%(全米39%)、減量に成功している人の割合は39%(全米30%)となった。
全米調査によると、ストレスレベルは景気後退の影響を受けていないとするものの、高齢者や慢性疾患者を家族に持つ人はより高いストレスレベルを示している。