福岡県知事から贈られた礼状を手にする(右から)井上文子さん、御堂潔さん、江藤義明さんと宮里会長
 南加福岡県人会(宮里勝吉会長)が福岡婦人会(北原輝子会長)と福岡青壮年会(大塚佳之介会長)と3団体合同で5日、新年総会と新年親睦会を開催した。会員およそ150人が参加するなか、福岡県の小川洋知事から贈られた高齢者への祝状贈呈式と、県費留学生への奨学金授与式も行われ、新年にふさわしく祝いの雰囲気の中、会員らは親睦を深めた。
 今年2年目の任期を迎えた宮里会長は、「楽しい県人会」、「奨学金制度の充実」などを抱負とし、次世代の教育の重要性を訴え、組織の土台づくりに尽力することを誓った。
宮里会長(左端)と県費留学生として4月から福岡に行くケリー・ヤマモトさん(右から3番目)とその家族
 また東日本大震災に際し、同県人会から集まったおよそ2万ドルの義援金が南加県人会協議会から在ロサンゼルス総領事館、赤十字社を通して被災地に送られたことを報告。同県人会ではバックパックを50個ほど被災地に送る物資支援も行っており、同会長は「みなさんの温かな心遣いを同郷人として誇りに思う」と述べ、会員らの被災者を応援する気持ちに感謝の意を表した。
 高齢者表彰式では、95歳の井上文子さん、88歳の江藤義明さん、御堂潔さんの3人に福岡県知事から贈られた礼状と記念品が贈呈された。元気な姿で壇上に上がった3人に会員らは大きな拍手を送り、長寿をたたえた。
 続いて県費留学生への奨学金授与式が行われ、同県人会から今年の受賞者ケリー・ヤマモトさんに奨学金750ドルが授与された。県費留学生は交通費や授業料などすべてを福岡県がサポートする留学制度で、ケリーさんは4月から九州産業大学で1年間勉強する予定になっている。「留学中に博多料理を習得したい」と語り、留学生活を心待ちにしている様子を見せた。
 今年はおよそ10人が新たに入会し、会場にも新会員の姿があった。北九州市八幡西区出身の木村須美子さんは家族で入会。「わきあいあいとした雰囲気で、同じ地区出身の人とも出会え、懐かしい気持ちになった」と新年会を楽しんだ。
 会の途中にはジャン・ペリーLA市議が姿を表し、会員らに新年のあいさつを述べた。昼食後の余興では、琴の演奏と共に詩吟が吟じられたほか、日本舞踊や民謡、マジックショー、福岡太鼓クラブによる小倉祇園太鼓などが披露され、会員はエンターテインメントを心ゆくまで楽しみ、笑顔が絶えない新年会となった。【吉田純子、写真も】

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *