ニューヨークに本社を置く開発会社「リレーテッド社」はこのほど、「ブロック8」の1区画(サンペドロ通りと2街の角)を、住宅開発会社「サレス・リージス・グループ」(本社アーバイン)に売却したと小東京協議会(LTCC)の月例ミーティングで発表した。新オーナーは、既存の住宅開発計画をそのまま引き継ぎ、日系社会と協力しながら複合住宅の建設を進めていくと約束した。
先月28日に全米日系人博物館で開かれたLTCCのミーティングに出席したサレス・リージス・グループのビル・モントゴメリー買収投資部代表は、日系社会の代表者を前にあいさつ。リレーテッド社が、コミュニティーの意見を取り入れながら計画した開発事業内容をそのまま引き継ぐとあらためて述べ、今後コミュニティーとさらに計画を進めていけることを楽しみにしていると述べた。
事業内容を説明した同社のスティーブン・ランニ・ディレクターによると、計1万5000平方フィートの小売店スペース(2街側に5000平方フィート、サンペドロ側に1万平方フィート)を1階に含む、7階建て前後の計240ユニットを有する住宅。オリジナル計画との違いは、駐車場を地上にするか、または地下にするか、などといった構造上のものにとどまると話した。
予定している居住者用の駐車場は、リレーテッド社のオリジナル計画から約52台分増え、この他に一般向けが100台、また小売店利用者向けに15台のスペースを確保する予定。現在は市からの許可待ちで、早ければ来年2013年2月ごろに工事着工を目指している。
またリレーテッド社のリック・ウエストバーグ統括責任者はこの日、09年6月にオープンした230ユニットのアパート「サクラ・クロッシング」(235 San Pedro St.)と、06年12月にオープンした128ユニットのアパート「ヒカリ」(375 E. 2nd St.)を、シカゴに本社を置く不動産投資信託「エクイティ・レジデンシャル」に売却したことも発表した。
【中村良子、写真も】