きれいに盛り付けをするすし職人たち
 
 「米国日系レストラン協会(JRA、波多野勲会長)」はこのほど、ボイルハイツの敬老引退者ホームを慰問し、毎春恒例のすしを振る舞った。すし店「鮨元」と和食店「カツヤ」の職人13人が、居住者約140人を前に握り、ごちそうを振る舞った。
職人により数種のすしが作られた
 居住者会会長の藤枝ウエイドさんによると、居住者はJRAの慰問を「すしデー」と呼んで数日前から楽しみにしていたという。ウエイドさんは「久しぶりに皆が、おすしを食べることができうれしかった。とてもおいしく感謝したい」と述べた。
 今年で13回目のすしの慰問。波多野会長は「毎年、すしを楽しみにしているお年寄りが喜んでくれ、元気付けられたのがうれしい」と述べた。休み返上で、すしを提供した鮨元の板前、清水和彦さんは、高齢の居住者を気遣い「みなさんは、なかなか外出することができないので、すし屋に来た気分になったと思う。日系社会を作った先人の役に立てて良かった」と話した。
 食材は、JRA賛助会員である食品会社数社の好意により無償で提供されたという。居住者が食べやすいネタを選び、今年もうなぎを出したが来年はメニューから消える恐れがあるという。波多野会長によると、うなぎの稚魚が減っているためで、ここ数年で1・5倍ほど値上がりしたという。【永田潤、写真も】
振る舞われたすしのごちそう

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