カリフォルニア州では財政難のため教育関連予算が削減され、追い打ちをかけるように大学授業料の引き上げが行われる中、カリフォルニア州立大学(CSU)フラトン校の次期学長の給与が前任者よりも10%引き上げられることが分かり、批判を浴びている。
 現在CSUドミンゲスヒルズ校学長を務めるミルドレッド・ガルシア氏は、6月からCSUフラトン校の学長に就任する。同氏の現在の基本給は29万5000ドルなのに対し、フラトン校では32万4500ドルを受け取る。
 CSU評議会は3月20日、同氏とCSUイーストベイ校(ヘイワード)次期学長のレロイ・モリシタ氏の給与を最高額にまで引き上げる決定を行った。同評議会メンバーのトム・トーラクソン氏や州議会は高額給与を非難している。
 トーラクソン氏は、「K-12(幼稚園から12年生まで)の各校では、過去4年間で2200万ドル近い教育予算が削減され、数万人もの教師や職員が解雇されてきた。今後数カ月で、さらに多くの教職員が解雇通告の危機にさらされる」との現状を訴え、ガルシア氏とモリシタ氏の給与引き上げの決定を取り止めるべきだと主張している。

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