サンタモニカ・カレッジで3日夜、評議会メンバーが授業料の引き上げについてミーティングを行っていた会議室前で、学生およそ100人が抗議運動を実施し、学校警察と衝突。警察側は催涙ペッパースプレーを噴射、学生30人が直撃を受け、うち3人が近くの病院に運ばれた。
 抗議活動を行っていた学生はミーティングへの参加を望んだが、会議室は小さく、全員が入室できるだけのスペースがなかったため、学校側は隣接の部屋に会議の様子を放送するテレビを設置し、ミーティングに参加できない生徒たちに会議の模様が分かるよう対応を行っていた。
 しかし学生たちは評議会のメンバーに直接自分たちの意見を主張することを希望。警察側は会議室に入室できる人数を12人か13人に制限しようとしていたが、学生たちは「恥を知れ。中に入れろ」と叫びながら激しく抗議活動を行った。その後、何人かが会議室に強引に入ろうとしたため、学校警察はペッパースプレーを使用しこれを阻止したとみられている。
 抗議に参加していた学生のマリオリー・ゴメスさんは「警察は何も警告なしに、突然ペッパースプレーを噴射してきた」と怒りをあらわにしている。
 同カレッジの広報担当者は「安全面を考慮し、騒ぎを沈静化するために警察側がとった判断だ」とコメント。この抗議運動による逮捕者はでていない。
 カリフォルニア州では財政難から教育関連予算が削られ、過去3年間で、コミュニティー・カレッジ全校で約8億900万ドルの予算が削減されている。クラスの閉鎖や、20万人の生徒が入学申請を拒否される事態にまで発展している。 

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