大勢の招待客で賑わったプレオープニング
 ラスベガスに2店舗を構えるバフェスタイルの日本食レストラン「マキノ」(牧野格社長)がカリフォルニア州に進出し、3軒目をアーバインに出店する。13日のグランドオープンに先立ち10日夜、メディアデーと題したプレオープニング・セレモニーを開き、地元政財界や取引先など招待客約200人が前途を祝した。
 オーナーシェフの牧野社長は、レストラン「トーダイ(Todai)」の創業者として業界で名を馳せた。全フランチャイズの権利を譲渡後、1999年にラスベガスに自身の名を冠したマキノ1号店をオープン。同社長は「トーダイとマキノで培った味とサービスをカリフォルニアの人たちに」と、アーバインでの出店を決断した。
アーバインのスティーブン・チョイ市議(左)から表彰状を贈られる牧野格社長
 マキノの経営戦略は、南カリフォルニアを中心に多店舗展開を図る。15マイル離れた新しいロケーションに出店を続ける計画を練る。今後10店舗への拡大を目指しており、同州での飛躍を期すマキノにとってアーバインは、その拠点と位置付け成功を期す。
 新店舗は、フリーウエー405を挟んだジョン・ウェイン空港に程近いオフィスビルが建ち並ぶビジネス区域内にある。住宅地区にも近接していることから、好立地と見なし出店を決断。「昼間はビジネスマン、夜が家族連れなど地元の住人」にターゲットを絞る。地域に根ざしたレストランを心掛け、料理のみならず、接客など質の高いサービスの維持、向上を心掛ける。
 アーバイン、コスタメサ、ニューポートビーチなど同地域は、和食レストランや日本から出店した有名な大型の回転すし店などライバルがひしめく激戦区。他との差別化を図るために、味と品質を高くし、料金を抑えた。
 すしと海鮮を軸にした色とりどりの料理が並ぶ店内は、約180席を有する落ち着いた雰囲気。メニューは、すしが40種、ホットプレート20種、サラダ18種、デザート20種という豊富な品揃えを誇る。盛り付けもきれいだ。もちろん、どれだけ食べても料金は変わらない。
カリフォルニア1号店のマキノ・アーバイン店
 料理は、純和風。現地の人の好みに合わせることはせず「伝統的な日本の味」がコンセプト。新鮮なネタをはじめ、品質にはこだわりを持ち「すしは乾燥させず、ホットプレートは温かいままで」と管理し、並べた料理は一定時間が経つと作り替える徹底ぶり。ディナーのすしのにぎりは、客が好みをオーダーするスタイルで高級感を出したという。荒木店長は「味と品質には自信がある。1度食べに来て確かめてほしい」と来店を呼び掛ける。
 料金は、月から木曜までのランチが15・95ドル、ディナー24・95ドル。金、土、日曜と祝日は各1ドル増。65歳以上のシニアはディナーが2割引き。年中無休営業。
 マキノ・アーバイン店
 1818 Main St. Irvine, CA 92614
  (949) 724-1204
 www.makinobuffet.com
【永田潤、写真も】
バラエティーに富んだメニュー。もちろん、どれだけ食べても料金は変わらない

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *