2012年度スピーチコンテストの受賞者

愛犬のかわいらしさについてスピーチし、「日系クレジットユニオン賞」を受賞したネルソンさん

 ガーデナ仏教会付属日本語学園(ホール圓子学園長)は3月31日、同会の本堂で2012年度お話大会(スピーチコンテスト)を催し、厳正な審査の結果、土曜部6年生の下岡世羅さんが最優秀賞ガーデナ仏教会賞に輝いた。同大会は、学習発表会と隔年で行っている。
 大会を前にあいさつに立ったホール学園長は、両親がともに日本語を話さず、英語のみの家庭で生活する生徒もいることに触れ、「生徒のやる気と努力を応援してあげてほしい」と述べるとともに、出場する生徒には、「この日の経験が将来への自信につながるよう精いっぱいの努力を」と、エールを送った。
 今年は、幼稚園部から8年生までの選抜25人が出場。約2カ月の練習を経て、自身の体験や考えをまとめた作文を暗記、スピーチし、日本語学習の成果を発揮した。
 最優秀賞に輝いた下岡さんは、「私の将来」と題したスピーチを流ちょうな日本語で披露。「ケガや病気で苦しんでいる人の役に立てたら、どんなに素晴らしいでしょう」と、将来は医師を目指していると話した。医学部入学後は勉強が大変になることに触れ、「人の命にかかわる責任の重たい仕事に就くためには、少々なことではへこたれません」と意思の強さを表わし、完璧なバイリンガル医師を目指し、今後も日本語の勉強を続けると力強く述べ、その奇麗な日本語は、聞き手を最後まで魅了した。
 総評を述べた牧進前学園長は、「全体を通して話の内容の把握および理解のレベルが高かった」とし、教師の熱心な指導、生徒の努力、保護者の支援が実を結び、いい結果を導いたのだと思うと述べた。また、「25人の弁士の力強い気持ち、真心を込めて賢明に取り組んだ姿に感銘を受けた」と、生徒一人ひとりの努力を称えた。
 その他の受賞者は、土曜部6年生の井上優希さんが「全日空賞」、土曜部4年生のネルソンかおりさんと、平日部4年生の野口緑さんの2人が「日系クレジットユニオン賞」、平日部2年生の川音駿さんが「日系アメリカン・コミュニティー・クレジットユニオン賞」、土曜部1年生の臼井美明さんが「ユニオン・バンク賞」、土曜部幼稚園3年生の鷲谷望さんが「カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト賞」をそれぞれ受賞した。【中村良子、写真も】
スピーチコンテストに参加した生徒たち

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