二千本の花で「一本の道」を表現する福井映夏さん
 日米文化会館で、さまざまな文化を紹介するイベント「LA Bloom」が4月27日から始まった。舞台芸術や各種ライブパフォーマンス、花展、ハッピーアワー(カフェ・バー形式)などバラエティーに富んだ内容。グレゴリー・ウィリス館長が「日本の伝統文化と他のモダンな文化を融合させ、日米文化会館が演出したエキサイティングなショーケースである」と自信を込めるイベントは、6日までの10日間にわたり同会館で開催される。
 草月流は、いけばなを展示し、ドイザキ・ギャラリーでは福井映夏さんと福井さんの弟子9人によるグループ展「一本の道」を6日まで開催。北島蓉幸さんは、日本庭園でロサンゼルスの春の風をヤシの木の皮と真竹を駆使し表現する。縦に切った細長い竹が風になびき、春らしい心地よいそよ風を感じさせる。
 
福井さんの弟子9人の作品展示
今年米寿を迎えた福井さんは、指導に力を注ぎ当地に約40人の弟子を持つ。70年にわたる経歴を振り返ると、テーマのようになったという。ギャラリ一面を丸まる使った大作は、多年のいけばな一筋に生きた集大成だ。
 福井さんは生まれ育った福岡からブラジルそして、ロサンゼルスに移り住み、その土地に咲く花々や木々など季節の素材を織り交ぜ、個性的な作品を作り続け芸術センスを高めてきた。これまでの華道人生につい