先月末から続く原油卸売価格の急激な下落に伴い、ガソリン価格が下落している。17日のロサンゼルス郡の平均ガソリン価格(レギュラー)は1ガロン=3ドル994セントを記録。今年2月17日以来、初めて4ドルをきった。
全米自動車協会(AAA、通称トリプルA)によると、ガソリン小売価格の下落はカリフォルニア州内の製油所のメンテナンス作業が終了してガソリン供給量が増加したためで、同郡のガソリン平均小売価格は32日間連続で下がり続け、1週間前と比べると13・4セント、1カ月前より41・1セント値下がりした。しかし昨年同時期と比べると6・2セント高となっている。
またオレンジ郡のガソリン平均小売価格も32日連続して下がり続け、3ドル942セントとなっている。これは2月16日依頼の低価格。1週間前より14セント、1カ月前より44・1セント値下がりしたが、昨年同時期と比べると3・5セント高くなっている。
一方、米メディアによると、週明け18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は3営業日ぶりに反落し、指標となる米国産標準油種7月渡しが前週末比0・76ドル安の1バレル=83・27ドルで取引を終えた。
スペイン国債の利回り急上昇を受けて、同国の財政悪化に対する懸念が強まったことから、投資リスクを回避したいとの思惑が広がり、売り注文が先行した。外国為替市場でドルがユーロなどに対して上昇したため、原油を売ってドルに換える動きも出た。