序盤は制球に苦しんだダルビッシュ。2四球の一回は、無失点で切り抜けたものの、下位打線相手の二回に二、三塁で投手に右前打を許し、先制の2点を献上した。
三回からツーシーム主体の投球に変え、本来の制球を取り戻す。「精神面やフォームは何も変えていない。体が温まって、思うように動いていった」と振り返ったようにその後、降板した八回まで零封。
三者凡退で抑えた三回までに53球を費やしたため、ワシントン監督とマダックス投手コーチに直訴し「明日は休みだし、次も中5日の登板になるので、今日は球数は考えず、降ろすなら投球内容で降ろしてほしい。9回でも150球でも投げるから」。メジャー自己最多の122球を投げ「日本でも120、130球というのは当たり前だった。9回に155キロを投げていたので、自信はあった」と、粘投を誇った。
メジャー初打席での初安打については「バッターだったら特別な思いがあるが」としたが「打席は楽しめた」と述べた。地元での次回登板(26日午後7時5分開始)に向け「調整をしっかりやらないと簡単にやられる。これからも準備を怠らないようにしたい」と気を引き締めた。