記念撮影で(左から)新美総領事、加藤氏、ウェブ氏、宮崎氏、ワタナベ氏、竹花会頭(右端)
 南加日系商工会議所(竹花晴夫会頭)は10日、2010年秋から12年春までの間にロサンゼルス地区で叙勲を受けた8人の受章祝賀会をモンテベロ市のクワイエットキャノンで催した。新美潤・在ロサンゼルス日本総領事やジャン・ペリーLA市議、日系諸団体の代表者をはじめ、受章者の家族や友人などおよそ300人が集まり、8人のこれまでの功績をたたえるとともに、受章を祝した。
叙勲受章の喜びを語り、日系社会に感謝の気持ちを述べるハシモト氏
 2010年秋は、米国での日本研究の発展と日本文化芸術を通して対日理解の促進に貢献し旭日中綬章を受章した南カリフォルニア大学(USC)名誉教授のピーター・バートン氏と、日系社会の福祉と日本語教育の発展に寄与し旭日双光章を受けた元南加県人会協議会会長の加藤譲孜氏。
 11年春は米国で剣道の普及と友好親善に務め旭日双光章を受章した全米剣道連盟顧問のマキ・ヒロユキ・ミヤハラ氏と、日系社会の活性化と日本文化の普及に携わり旭日双光章を受けた元南加県人会協議会会長のマック・宮崎氏。
 同年秋は日本語教育の促進と日本文化の紹介に寄与し旭日中綬章を受章したソーテル日本学院シニア・アドバイザーのマサカズ・ジャック・フジモト氏と、日本文化研究の普及と友好親善の促進で旭日中綬章を受けたペパーダイン大学名誉教授のグレン・テイラー・ウェブ氏。
 12年春は日系社会の発展と日米の文化交流に寄与し旭日双光章を受章した小東京実業組合議長のフランシス・カズコ・ハシモト氏と、在留邦人への福祉サービスと日本文化の普及と活性化に尽力し旭日双光章を受けたリトル東京サービスセンター創設者ビル・ワタナベ氏がそれぞれ受章した。
小東京の発展のため尽力してきた長年の友人ビル・ワタナベ氏(右端)の功績を感涙にむせびたたえるジャン・ペリー市議(左端)
 昨年は東日本大震災が発生したため、犠牲者や遺族の気持ちを配慮し、祝賀会は行われなかった。そのためこの日に8人の受章が盛大に祝福された。
 日商メンバーが一人ひとりの生い立ちとこれまでの功績をスライドを使いながら紹介。受章者の名前が呼ばれると家族や友人は立ち上がり大きな拍手を送った。欠席のバートン氏、ミヤハラ氏、フジモト氏に代わり、出席していた5人がそれぞれあいさつに立ち、これまでお世話になった日系社会に感謝の気持ちを表した。
 日商の竹花会頭は「8人の受章者はこれまで米国で日本文化の普及に貢献し、日米の友好関係の促進にも寄与された」と称賛。来賓もそれぞれ祝辞を贈った。
 昼食の後のエンターテインメントでは、日本民謡「松豊会」のメンバーが受章者の故郷や所縁の地にちなんだ民謡を披露。会場を盛り上げた。【吉田純子、写真も】

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *