パサデナ市内3カ所の交差点に設置されている計7台の信号無視監視カメラが、6月30日をもって終了した。
カメラ運営会社「アメリカン・トラフィック・システムズ」との契約は2011年6月30日で終了していたが、パサデナ市はカメラ設置による交差点での事故防止や安全強化への効果を検証するため契約を1年間延長していた。
同市によると、カメラ設置後1年間は交差点付近の交通事故数が減少したが、同時期に黄色信号の点灯時間を伸ばしたことから、その影響によるものが強いとの見方がある。また、カメラの運営を継続することにより計4487ドルの赤字がもたらされるだけでなく、警官を裁判所へ向かわせる時間などを考慮すると、それらの資金を取り締まりなどに充てる方がより効果的との結論に至ったと言う。
マレンゴとユニオンの交差点に設置された3台、レイクとユニオン・アベニューの交差点に設置された2台、フットヒルとサンゲーブリエル通りに設置された2台の計7台のカメラは近日中に撤去される。
信号無視監視カメラの運営を巡っては、周辺の自治体でも見直しの動きが広がっており、パサデナ市に隣接するグレンデール市は2月に、ロサンゼルス市は3月に、またガーデナ市では昨年12月にそれぞれ同運営を終了している。