会員自慢のポットラックパーティー
 南加福岡県人会は22日、ブエナパークのジョージ・ベリス公園で参加者約180人を集め、夏恒例のピクニックを催した。バーベキューや運動会、余興、福引きなどを3世代がともに楽しんで親睦を深めた。
「三位一体」という、婦人会、青壮年会、県人会が催した奨学金授与式。前列左から受賞者のホリさん、カナガワさんの代理で妹のハルカさん、ヨシザワさん。後列が北原輝子・婦人会会長、大塚佳之介・青壮年会会長、宮里会長、田島喜八郎・奨学金委員長
 開会あいさつの後、物故会員と福岡を含む九州北部を襲った豪雨の犠牲者に黙とうを捧げた。同県人会は、東日本大震災で約2万ドルの義援金を送った実績があり、今回の地元救済の募金活動を検討している。
 宮里勝吉会長があいさつに立ち、ピクニックの協力者に深謝し「青空の下、普段の仕事のことを忘れて、おいしい料理を食べて、飲んで、動いて、楽しく過ごして下さい」と呼び掛けた。来賓に各県人会の会長らが参加。南加県人会協議会の当銘貞夫副会長が代表してあいさつし、福岡の集中豪雨について、福岡系のダニエル・イノウエ上院議員も心配していることを紹介し「明るい社会になってもらいたい」と願った。
 奨学金授与式が行われ今秋、大学に進学する会員の子弟の受賞者3人に各600ドルのチェックが手渡された。少し早い「入学祝い」を手にしたのは、タイシ・ジェームズ・ホリさん(ウッドブリッジ高卒、アーバイン・バレーカレッジ)、ナオキ・カナガワさん(チャッツワース高卒、UCデービス)、マリサ・ヨシザワさん(パロスバーデス・ペニンスラ高卒、ペパーダイン大)。各人があいさつし、県人会と父母、祖父母に謝意を表しながら、大学で学業に励み、社会への貢献を約束した。
チームワークが要求された風船リレー
 会員自慢の手作り料理を味わった後は、余興で松前会の民謡、ギター、ウクレレ、カラオケが披露され、会は盛り上がった。運動会では、子どもたちが活躍し、駆けっこや宝探しに大はしゃぎ。老若男女が水風船投げ、二人三脚、風船リレーなどに興じチームワークを発揮し、団結を強めた。
 最後は、県人会が誇る太鼓グループ「鼓玄会」の力強い演奏と、炭坑節の音頭でイベントを締めた。鼓玄会は実力が認められ、県指定の無形民俗文化財「小倉祇園太鼓保存振興会」に海外の団体として初めて公認された会員の至宝。8月12日の二世週祭グランドパレードにも参加し、子どもたちが掛け声をかけながら愛嬌を振りまく。
 音頭は、参加者が輪になって松前会の三味線と太鼓の音に合わせ練り歩いた。炭坑節は福岡で生まれ日本全国に広まり、日系社会でも盆祭りなど多くの行事で採用されているが、やはり地元の民謡だけあって、会員は本領を発揮していた。【永田潤、写真も】
炭坑節を踊る宮里会長(左)ら参加者

ペアを組み慎重に水風船を投げる参加者

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *