ロサンゼルス市議会は3日、2億3800万ドルにも上る市の赤字対策の一環として、駐車違反の罰金を5ドル引き上げることを決定した。これにより、年間840万ドルの追加歳入が見込めるとしている。
 駐車違反の罰金引き上げは過去7年間で6回目。追加歳入は市の一般資金に回され、警察や消防などの基本的なサービスに充てられる。
 引き上げ後は、メーター駐車の時間切れによる罰金が63ドル、道路清掃日の違法駐車が73ドル、レッドゾーンでの違法駐車が93ドルとなる。
 各罰金の引き上げを受け、低所得者住民支援を訴える団体からは、「低所得労働者の多くは、高額な違反切符の支払いに苦闘している。これは違反者を罰するのではなく、市に資金をもたらすだけの条例案だ」といった批判の声が上がっている。
 この日の市議会ではまた、動物園の入園料を1ドル引き上げる条例案も承認された。これにより、年間72万ドルの追加歳入を見込む。
 入園料の値上げは5年連続となり、2005年にアントニオ・ビヤライゴーサ市長が就任して以来、12歳以下の子供料金は5ドルから12ドルと倍以上に、またシニア料金は7ドルから14ドルにそれぞれ跳ね上がった。

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