花笠作りにいそしむ同会メンバーたち
 19日に行われた街頭音頭で閉幕した今年の二世週祭。新旧数多くの催しが繰り広げられる中、忘れてはならないのは祭りを陰で支えたボランティアスタッフたちの活躍だ。12日に行われたグランドパレードで、「ラッセラー」と元気な掛け声とともに今年も登場した「ねぶた囃子保存会(豊島年昭会長)」率いる青森県のねぶた。華やかな舞台の裏には見えないところで準備にいそしむ人々の姿があった。
 ねぶたは毎年二世週祭のグランドパレードに参加。今年も笛や太鼓、鉦を演奏するお囃子や、浴衣姿のハネトなどおよそ100人が参加し、祭りを華やかに盛り上げた。 
 同会の副会長で青森県弘前市出身の山村俊夫さん指導のもと、メンバーは年間を通して日米文化会館などの場所を借り、晴れの舞台のために笛や太鼓の練習を重ねている。
 今年はハネトがかぶる鮮やかな「花笠」を、祭りが始まるおよそ1カ月前からメンバーらボランティアスタッフが毎週土曜日に集まり制作。
 一つひとつの飾りはすべて本場青森県から送られ、手作業で取り付けられていく。
 およそ50人分の花笠を作り終え、青森県人会の奈良・佳緒里・ターナー会長は「数種類の花飾りのほか白い鳥も取り付けるため思っていたよりも大変な作業だった」と悪戦苦闘した様子を振り返る。
 当日は手作りの色鮮やかな花笠を被ったハネトがねぶたの周りをぴょんぴょん飛び跳ね、祭りに華を添えた。
 日本語学校に通う日系子弟のほか、ロサンゼルス小学校の子どもたちも手作りのぼんぼりを手にねぶたに参加。祭りを通して日米の文化交流も行われた。【吉田純子】

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