二世週祭のポスターが小東京に張り出された。本番前のイベントが始まっているが、今週末がパレードで翌週末が音頭で終了となる。
 パレードに先立って、10日はLA七夕祭りが開会。小東京の全米日系人博物館脇広場に、今年も200余りの飾りが出展される。今年4回目を迎える七夕祭り、年々飾りの出来栄えが向上して凝った飾りになっている。開会が楽しみだ。
 これらの祭りの情報を求めて来る人たちが多いのは、関心があるということだろう。その関心を満たすイベント情報、スケジュール表が出回ったのはほんの数日前。何でもインターネットを利用する昨今、それぞれで確認してということなのだろうか。コンピューターを前にする時間などほとんどない筆者は、印刷物による情報に頼る。筆者と同じような人は、まだまだいるような気がする。
 小東京の掲示板や店先に祭りのポスターがないのはさびしい。早くから知らせて、気分を盛り上げることが、祭りの成功につながるのではないだろうか。日系社会最大のお祭りも時代とともに変わってきていると思う。日系人以外の人種が「Nisei week wa Itsudesuka?」と交番を訪ねて来る。
 今年は、スポーツの祭典、ロンドンオリンピックと時期が重なっている。注目の選手の成績は? メダルの数は? と寝不足の人が多いという。その対策グッズの売り上げが伸びているという。祭りが重なると、その後の反動で疲れが残ることもあるだろう。筆者もしかり、終わった後、起きられるだろうか? と心配している。
 日系人・日本人が楽しみを求めて遠くからも集った二世週祭は、今ではあることを知らない日本人も多くいる。新しい七夕祭りも加わった。年に一度の逢瀬を祝う祭りに、日本人・日系人も集ってみてはいかがかと思う。そして、自分たちが今自由に海外渡航ができることが普通であると思ってきたことの歴史に、思いを寄せてみてはと思う。七夕祭りの会場は、全米日系人博物館の広場。歴史を学ぶ絶好の場所である。学んで楽しんで、いい機会だと思う。
 暑くなって夏本番。さあ! 祭りだ、わっしょい! 声掛け合って参加しよう!【大石克子】

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