5人の受賞者(前列)と来賓、関係者(後列)ら。前列左から、平山安正さん、村上アーサー一郎さん、新橋和子さん、佐藤松豊さん、沢岻安和さん。後列は左から4人目からナカガワ委員長、フォリック女王、室井真澄・JBAダウンタウン地域部会長
 第72回二世週祭(マーク・ナカガワ実行委員長)のパイオニア昼餐会が15日、ダブルツリー・ヒルトンで開かれた。南カリフォルニア各地区の日系社会の発展のために尽力し、その礎を築いた平山安正、村上アーサー一郎、佐藤松豊、新橋和子、沢岻安和、5氏の社会貢献を称え表彰、出席者約250人が先駆者の受賞を盛大に祝った。
パレードに参加した(写真上から下に)村上さんと佐藤さん、平山さん
 ナカガワ委員長があいさつに立ち、受賞者の偉業について「長年にわたり奉仕にいそしみ、リトルトーキョーのためだけでなく、南加の各日系社会のために尽力してくれた。みなさんのすばらしい活躍があるからこそ、今日のわれわれがある。二世週祭を継続することができるのもみなさんのお陰」と最大級の賛辞を贈った。
 日系諸団体の代表ら来賓5人が祝辞を述べ、賛辞を惜しまず、それぞれの卓越したリーダーシップや献身、先見性を認め、わが身を犠牲にして日系社会に尽くした受賞者に敬意を表した。
 新美潤・在ロサンゼルス日本総領事は、受賞者について「米国に移民した1世の先駆者として、不断の献身による遺産を築いた。日系人の未来の世代のために道を切り開いた」と称賛。その後継者である若者に向け「社会発展を継続させるため、受賞者5人が残した業績をさまざまな形で受け継いでもらいたい」と期待を寄せた。「年長者を敬うことは日本文化の根底にある」と説き、「先駆者の顕彰」という伝統を守る二世週ファンデーションとその支援者を高く評価し、受賞者のさらなる活躍を願った。
 受賞者を代表して村上さんが、謝辞を述べた。受賞を光栄とする村上さんは「選考した二世ウィークファンデーションとボランティア、家族と友人、その他多くの人々に支えられ奉仕し、ここまで来ることができた」と謝意を表した。「この受賞を励みに、次世代を担う日系と非日系の若者に日本の芸術と文化を伝え、日米両国の相互理解と友好の懸け橋となるようにこれからもずっと努めたい」と、さらなる活躍に意欲を示し、万雷の拍手を浴びた。
 受賞者は、ロサンゼルス市と二世週祭委員会から賞状を授与された。12日に行われたグランドパレードでは、それぞれこれまでの奉仕活動を支えた妻やかわいい孫、曾孫たちとオープンカーに乗り込み、沿道のすずなりの観衆からひときわ大きな喝采を浴びていた。【永田潤、写真も】
パレードで手を振る新橋さん(写真左)と沢岻さん(同右)

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