くまのプーさんや、大学のマスコットなど、クマはモチーフとして多用され、その愛くるしい表情とぷくぷくの体型は多くの人を魅了している。しかし先日、クマのぬいぐるみがあるハプニングを引き起こした。
オレゴン州ポートランドでひとりの若い女性がハイウエー#5の相乗り専用レーン(通称カープールレーン)を走行していたところ、交通違反で捕まった。カープールレーンはそもそも、2人以上が乗車する車両のみ走行が許可されている車線。しかしその女性は助手席に人ではなく、なんと人くらいの大きさはあるクマのぬいぐるみを座らせて走行していたのだ。
帰宅を急いでいた女性は違反行為と分っていながらも、ぬいぐるみを人に見立てて走行。その様子は取り締まり用のカメラにしっかりとおさめられ、女性は罰金260ドルを支払う羽目になってしまった。
取り締まった警察官は違反理由を「彼女はひとりで乗車していただけでなく、助手席乗員(ぬいぐるみ)のシートベルトもきちんと着用させていなかった」と付け加えた。
所変わってロサンゼルス郊外、グレンデール市で今年3月から頻繁に出没していた400パウンドほどの熊が先週捕獲された。その熊は最初に目撃された時、ある住宅のガレージの冷蔵庫に入っていたミートボールを食べていたことから「ミートボール」という愛称で親しまれてきた。
今回の捕獲は3回目で、加州魚類鳥獣保護局は「ミートボール」を捕獲すると、エンゼルス国立森林公園にその都度放していたが、またすぐに大好物のミートボールやおいしい食べ物を求めて人間世界に戻ってきてしまう。
その可愛らしい行動ぶりが話題となり、ファンがツイッターにアカウントを作成するまでに。しかし今回はコロラド州の野生動物保護区域に移されることが決まり、ついにアンジェリーノが「ミートボール」に別れを告げる時がきた。
大人から子どもまで誰からも愛されるクマ。まつわるエピソードは今後もきっと尽きないのだろう。【吉田純子】