大勢の見物人が押し掛けたスペースシャトルの陸上輸送
 宇宙飛行の任務を終えてロサンゼルス・ダウンタウン南寄りにあるカリフォルニア科学センターに永久展示されることになっている米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「エンデバー」が12日未明、ロサンゼルス国際空港の格納庫から一般道路に出て、同センターへ向けて出発した。
 重さ17万ポンド(約77トン)、全長121フィート(約37メートル)、高さは5階建てのビルディングに相当するエンデバーは、タイヤ160本を備えた特殊フロートに乗せられて時速2マイルのゆっくりとした速度で前進。途中の数カ所で市民にその威容を公開しながら科学センターまでの全長12マイルを2日間かけて進む。
 エンデバーが通過する道路に面した街路樹が切られたり移植されたりし、また交通信号機や電柱などが一時的に取り外されたりしたほか、エンデバーの進む方向では道路の通行止めや交通規制が敷かれた。
 エンデバーは同日午後4時半頃にイングルウッド、マンチェスター通りのフリーウエー405の直前で停止した。フリーウエーの高架が、機体と台車の重量に耐えることができないため、エンジンのない約半分の重量の台車に載せ変える作業を行った。陸送は約7時間の中断後、再開されトヨタの大型ピックアプトラック「タンドラ」がけん引し、約300メートルをゆっくりと進んだ。
 エンデバーは、予定よりも1日に遅れた14日に科学センターに無事到着。今月30日から一般公開される予定だ。
ラティヘラ通りを進むエンデバー

エンデバーは、ラティヘラ通りからマンチェスター通りを慎重に右折した

スペースシャトルは、民家のすぐ近くを通った

大きな道路を横断するスペースシャトル

エンデバーは、トヨタのピックアプトラック「タンドラ」(右)にけん引され、フリーウエー405を渡った

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *