リージョナルコネクター事業の設備工事が始まったことを受け、記者会見を開くロサンゼルスのアントニオ・ビヤライゴーサ市長と関係者ら

 

小東京を代表し、あいさつする小東京協議会の岡本雅夫議長

 ロサンゼルス・ダウンタウンのメトロセンター駅と小東京駅間1・9マイルをつなぐメトロのリージョナルコネクター事業(メトロレール接続)で、ダウンタウンの路線周辺の電気、ガス、水道管などの移動を伴う設備工事が14日、開始された。
 2街とスプリングで同日に開かれたセレモニーには、メトロ関係者やアントニオ・ビヤライゴーサ市長をはじめ、同地区を代表する第14区のホゼ・ウイザー市議、サンタモニカのパム・オコーナー市長、ダウンタウン周辺のビジネスオーナーで構成されるセントラルシティー協会のキャロル・シャッツCEO、小東京協議会の岡本雅夫議長らが集まり、鉄道建設に向けた大きな一歩を祝福した。
 市長就任以来、鉄道建設の充実に力を入れてきたビヤライゴーサ市長は、「かつて『ハイウエー』や『車』と象徴されたロサンゼルスはいまや、21世紀の公共交通機関のメッカと呼ばれるまでに近づいている」と述べ、サンタモニカからイーストロサンゼルスまで乗り換えなしで接続するリージョナルコネクターはその上でもっとも重要と強調。また路線周辺の開発促進、雇用創出、環境保全にもつながるとし、その必要性をあらためて力説した。
 第14区のウイザー市議は、市民に公共交通機関が浸透するためには利便性がキーであると述べ、「(乗り換えなしで移動可能にする)リージョナルコネクターはまさにその役割を果たす」と述べた。また小東京協議会の岡本議長は、「コミュニティーと密接にコミュニケーションを図り、われわれの声に耳を傾けてくれるメトロに感謝したい」と述べ、今後続く工事期間中も引き続き友好な仕事関係を保ち続けたいとした。
 13億7000万ドルをかけた同事業は6月、連邦交通局(FTA)の意思決定記録(ROD)発行を受け、連邦政府が定める工事にまつわる環境基準をすべて満たした。設備工事は、ヒルとメイン間の2街で始まり、その後1街と3街間のブロードウェイ、1街と3街間のスプリング、2街と3街間のヒルで行われる予定で、来年4月ごろまで続く見込み。鉄道建設工事は早ければ来年末に始まり、完成は2019年を目指す。
 その他同事業に関する詳細はホームページで―
www.metro.net/projects/connector/
【中村良子、写真も】

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